9月2日、千葉ジェッツは2020-21シーズンのホームゲームチケット販売において、価格変動制「ダイナミックプライシング」と「公式リセール」を導入すると発表した。
「ダイナミックプライシング」は試合日程、席種、市況、天候、個人の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に試合ごとの需要予測を行い、需要に応じてチケット価格を変更して『適正価格』で販売する仕組みを指す。対象となるのはホームゲーム全日程、全席種(2F 車椅子席・一部高校生以下料金対象席種を除く)。一部席種においては昨シーズンに引き続き高校生以下料金を設定しており、定額での販売になるという。
今回の発表に際し、千葉は「ダイナミック・プライシング」のポイントを以下のように説明している。
〇チケット価格の変動幅は席種ごとに異なる
〇初期設定価格より最終価格が高い場合や安い場合がある
〇いつ買うと高い、安いという画一的なものは存在せず、あくまで需要の大小次第で変動する
「公式リセール」はBリーグが今シーズンから導入するサービス。Bリーグチケット上で購入したチケットは、B.スマチケであれば購入者が有償でBリーグチケット上にて再度販売(出品)可能で、別のユーザーがそれを購入した際にリセール成立となり、その代金から手数料を差し引いた金額が出品者へ支払われる。また、出品時は購入時の金額を上回る金額で出品できない仕様となっており、この機能を使って利益を得ることを目的とした転売行為はできないようになっている。
千葉はダイナミックプライシング導入の背景について以下のように説明している。
「新型コロナウイルス感染拡大を受けてチケットの販売数が限られる可能性もあるなか、一方では他競技を見ると感染リスクに不安を覚えて来場を控えているお客さまも少なくありません。状況が見通せない中では販売後の需給に応じて価格を変動させることが適正価格での販売につながると考えております」
また、「公式リセール」の導入については、不当な利益を得ることを目的とした転売行為を防ぎつつ、「『行けるかわからない」』といったお客さまの購入後押しや、やむを得ず行けなくなってしまったお客さまに二次流通サイトではなく、公式サイトにて安心してやり取りしていただくことで、快適なチケット購入環境を整えること」が目的であり期待する効果だと綴った。
Bリーグでは、川崎ブレイブサンダースも今季からの「ダイナミックプライシング」導入を発表していた。