2020.09.14

<折茂武彦のティップオフ>選手に伝えたいこと 実は練習を見に行ってません

1300人の観客を入れて行われた今季初のレバンガ戦=2020年9月5日、北海きたえーる(北海道新聞写真部・小川正成撮影)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 Bリーグ開幕まで1カ月を切りました。新型コロナウイルス感染拡大の影響がある中ですが、観客を入れて試合を開催するために準備を進めています。9月のプレシーズンゲームからホーム会場の北海きたえーるでは、検温機器を設置し、座席の間隔を十分に空けるなど、リーグのガイドラインに沿って可能な限りの対策を取り、ファンのみなさんをお迎えしています。

■心配な時は守るより攻める

 ただ、コロナ禍の中でチケットが売れるのか、心配しています。多くの人がスポーツ観戦を不安に思っているのは理解できます。そこを変えることが難しいならば、守るよりむしろ攻めないといけない。レバンガの試合があることを積極的により多くの人に告知し、ファンの裾野を広げていくことが、今こそ必要なのだと策を練っています。

 先行きが見通せない今シーズンは、何かとコストをかけずに節約しながら乗り切らなくてはいけません。来季はもっと厳しい状況に陥る可能性もあります。僕は安全策をとるタイプではありません。しかし、今季の経営に限ってはコートとは違い、クラブを存続させるために慎重にいくべきところもある、と自分に言い聞かせています。

■練習しないことが寂しいのかも

 経営に専念してしばらくたちましたが、実は一度もレバンガの練習を見に行っていません。選手たちは「どうして来ないのか」と不思議に思っているようですが、僕の心中は複雑です。引退したと頭では理解してはいるのですが、まだ今季の開幕前だからか、10年前にレバンガを立ち上げて以降の選手兼代表時代のオフと同じ感覚なのです。

現役最後の2019~20年シーズンの試合でシュートを放つ折茂代表=2019年10月12日


 だから、練習場に行ってもプレーしないとなると、「もう練習する必要がないのだ」と現実を突きつけられるのではないか。それが寂しいのかもしれません。現役の選手としてコートに立てる時間が、いかに特別なものであるか。選手たちには今だからこそ伝えたいと思っています。(運営会社代表)

折茂武彦のティップオフのバックナンバー