2020.11.06

“反攻”に転じたいサンロッカーズ渋谷と京都ハンナリーズ、ポイントとなるのは序盤の攻防か

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

サンロッカーズ渋谷 vs 京都ハンナリーズ(@青山学院記念館)
第1戦:11月7日17時5分 第2戦:11月8日14時5分

 両者ともに、開幕スタートに失敗。サンロッカーズ渋谷京都ハンナリーズもこれ以上、ライバルたちに遅れを取りたくない。反攻の11月とするべく、負けられない一戦を迎える。

 昨季から躍進が期待されたSR渋谷であったが、4勝6敗で東地区7位。接戦を勝ち切ることができず、6敗のうち4敗は4点差以内の黒星だ。前節秋田ノーザンハピネッツ戦は相手の追い上げを振り切って、連敗を3で止めたが、終盤のミスやリーグワーストのディフェンスリバウンド(1試合平均19.3本)が現すように、オフェンスリバウンドを許して反撃の糸口を与えた。前線から仕掛ける激しい守備や、攻撃の柱はいるだけに、勝負所の精度を極めていきたい。

 一方、京都も西地区9位に沈む。リーグ最多失点(1試合平均88.8点)が示すように、ディフェンスに問題を抱えてる。特に試合の入りが悪く、攻守の切替え時にマークが甘くなり、コミュニケーションミスから失点を重ねてしまう。平均25.3得点のデイヴィッド・サイモン、平均26.8得点のレイヴォンテ・ライスの2枚看板がいるだけに、2勝目を挙げた10月24日の新潟戦のような全員が狙いどころを意識した守備を徹底したい。

 今節、SR渋谷は相手の不安定な立ち上がりをディフェンスで突いていけるか。タイムアウトを先に取らせるような展開に仕向けていけば、主導権を握っていける。対する京都は、第1クォーターの序盤をまずは乗り切りたい。ここをしのげば、サイモンやライスの強み、さらには石谷聡細川一輝らハードワークのできるベンチメンバーがチームに勢いを与えてくれるはずだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔
田渡修人

・京都(ヘッドコーチ:小川伸也)
寺嶋良
會田圭佑
大庭岳輝
菅澤紀行
久保田義章
松井啓十郎
満田丈太郎
レイヴォンテ・ライス
石谷聡
細川一輝
ジャスティン・ハーパー ※インジュアリーリスト
内海慎吾 ※インジュアリーリスト
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

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