2020.11.13

カギは広島ドラゴンフライズが宇都宮ブレックスのディフェンスをどう打開するか⁉

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs 宇都宮ブレックス(@エフピコアリーナふくやま)
第1戦:11月14日18時5分 第2戦:11月15日13時35分

 前節で連敗を止めた広島ドラゴンフライズが東地区1位の宇都宮ブレックスに挑戦する。リーグ最小失点(一試合平均69失点)の堅守を打ち破ることができるか。

 広島は前節、京都ハンナリーズを相手に第3クォーターで15点差をつけて逃げ切った。最後の10分間でリードを保てず敗退する展開がこれまで多々あったが、この試合はアイザイア・マーフィーや、グレゴリー・エチェニケらが最後までペイントアタックを続け、リバウンド争いで優位に立ったことが功を奏した。オフィシャルタイムアウト明けのミスからの失点さえ無ければ、完璧なクロージングだったが、1試合を通じてターンオーバーを1桁に留めたことは攻守がかみ合った証といえる。

 一方、宇都宮は前節、秋田ノーザンハピネッツとの接戦を制して8連勝を決めた。警戒していた相手の激しいプレッシャーに押されて、第4クォーター残り5分をきって一時は4点差をつけられたが、再び巻き返した。この10分間だけでチームは7つのオフェンスリバウンドをもぎとり、大事な場面では比江島慎がドライブからのキックアウトで鵤誠司の勝ち越し点を演出した。劣勢になっても球際の強さで上回り、勝ちを引き寄せるパワーを改めて印象づけた。

 今節、宇都宮と対戦する広島は相手のディフェンスをこじ開けていきたいところ。エチェニケやトーマス・ケネディ、さらにはここ3試合3ポイントシュートの成功率が7割越え、2桁得点を続ける朝山正悟に注目だ。リードを奪って終盤に持ち込めば、ゲームコントロールが勝利への鍵を握るだろう。

 対する宇都宮は相手の強力な攻撃をどう防ぐか。ガード陣へのプレッシャーやインサイドボールを入れさせないようプレッシャーをかけて、ミスを誘っていきたい。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
LJ・ピーク
比江島慎
テーブス海
遠藤祐亮
竹内公輔
渡邉裕規
鵤誠司
ライアン・ロシター
喜多川修平
ジョシュ・スコット

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