2020.12.01

互いに相手の特性をつぶし合いつつも、富山グラウジーズはミスからの失点を抑えたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズ vs アルバルク東京(@富山市総合体育館)
12月2日19時5分

 バイウィーク前の川崎ブレイブサンダース戦は、富山グラウジーズの今季の可能性を証明する結果となった。1戦目はターンオーバーが相手の5個に対して16個を数え、6点差で落とすという防ぎようのある敗戦だったが、2戦目は立ち上がりから宇都直輝ジュリアン・マブンガを起点にオフェンスが機能。リチャード・ソロモンの欠場もビッグラインナップの一角を担った橋本晃佑がカバーし、93得点を奪っての快勝だった。この東地区の強豪を撃破したことは自信になったはずだ。

 ただ、その真価が問われるのは手強い相手が続くこの12月。最初に富山が挑戦を受けるのは、昨季川崎と並ぶリーグ最高勝率のアルバルク東京だ。前節のA東京は前々節までの連敗のショックを払拭し、三遠ネオフェニックスを1戦目は18点差、2戦目は23点差で危なげなく退けた。多くの選手が活躍した中でも、オフェンス面で特に貴重な働きを見せたのがケビン・ジョーンズ。1戦目に7本のフィールドゴールをすべて決めると、2戦目も3ポイント1本を含む6本をすべて成功させている。

 富山の失点数とA東京の得点数がいずれも約80点であることを考えると、A東京の得点は80点前後になるという予測が成り立つ。数字の上では、富山の得点が自身の1試合平均89.1得点とA東京の同73.6失点のどちらに寄るかで勝敗が決まることになる。富山としてはリーグで上位に位置するフリースロー試投数の多さを維持しつつ、ターンオーバーをいかに抑えるかが大きなカギになるだろう。

文=吉川哲彦

■ロスター
・富山(ヘッドコーチ:浜口炎)
リチャード・ソロモン
山口祐希
阿部友和
水戸健史
宇都直輝
前田悟
松脇圭志
橋本晃佑
城宝匡史
ジュリアン・マブンガ
ジョシュア・スミス
岡田侑大

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
デション・トーマス
小島元基
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
ザック・バランスキー
須田侑太郎
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
田中大貴
津山尚大
アレックス・カーク
小酒部泰暉 ※特別指定

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