2020.12.04

苦境に立つ三遠ネオフェニックス、求められるのは結束力と強い意志

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs 横浜ビー・コルセアーズ(@浜松アリーナ)
第1戦:12月5日 18時5分 第2戦:12月6日14時5分

 開幕から故障者が続出している三遠ネオフェニックスは、前節の島根スサノオマジック戦でも故障者が発生した。第3クォーターに鈴木達也が脚を痛めると、第4クォーターには岡田慎吾が接触プレーで倒れた際に脳震盪を発症。残った6人の奮闘で一時は9点あったビハインドを残り1分11秒にひっくり返したものの、その後再びリードを許し、最後は川嶋勇人がスティールからレイアップを打ったがリングに嫌われ、2点差で涙を飲んだ。厳しい状況は続くが、アクシデントの中でより強い結束力を見せたことは必ず今後につながるに違いない。

 横浜ビー・コルセアーズも、前節のサンロッカーズ渋谷戦はアキ・チェンバースエドワード・モリスを欠いての試合。序盤からリードを許す中、第4クォーターにパトリック・アウダの連続得点などで3点差まで詰め寄ることはできたが、そこからディフェンスが緩んでしまった。シューターとして期待されながらも開幕から1ケタ得点が続いた秋山皓太が、3試合連続で2ケタに乗せたのは好材料。今節チェンバースが戦列に戻ることができれば、内外のオフェンスバランスは良くなってくるはずだ。

 三遠はバイウィーク中にも、今季ブレイクの予感を漂わせていた北原秀明が負傷して長期離脱の見込み。サーディ・ラベナもまだ復帰は難しいとみられ、ネナド・ミリェノヴィッチの復帰の可否が今節のポイントになるが、いずれにしても最も重要なのは今コートに立つことができる選手の強い意志だ。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三遠(ヘッドコーチ:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
山本柊輔
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明※インジュアリーリスト
太田敦也
ネナド・ミリェノヴィッチ
山本浩太
岡田慎吾
西川貴之
鈴木達也
カイル・ハント
ステヴァン・イェロヴァツ

・横浜(ヘッドコーチ:カイル・ミリング)
パトリック・アウダ
ケドリック・ストックマン・ジュニア ※特別指定
ロバート・カーター
レジナルド・ベクトン
森川正明
アキ・チェンバース
森井健太
秋山皓太
竹田謙
須藤昂矢
エドワード・モリス
生原秀将
小原翼

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