2020.12.08

対称的な状況のシーホース三河と広島ドラゴンフライズ、ともにオフェンスがカギを握る戦いに

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河 vs広島ドラゴンフライズ(@ウィングアリーナ刈谷)
12月9日19時5分

 シーホース三河が前節の滋賀レイクスターズ戦で連勝を5に伸ばし、西地区首位に浮上した。1戦目はダバンテ・ガードナーが20得点12アシストを記録したほか、シェーファーアヴィ幸樹が古巣を相手にキャリアハイの20得点をマーク。チーム全体でも高確率のシュートで滋賀のディフェンスを粉砕。2戦目は第3クォーターを5失点に抑えるなどディフェンスも良かったことが連勝につながったが、ガードナーの17得点7アシストに加えてカイル・コリンズワースも10アシスト、チーム全体で2戦とも30アシストとオフェンスは絶好調だ。

 逆に広島ドラゴンフライズは5連敗中と苦しむ。前節は秋田ノーザンハピネッツに対し、2戦とも18ターンオーバーと持ち前のオフェンス力を発揮しきれず、ディフェンス面でも2戦とも相手に14本のオフェンスリバウンドを許すなど課題を露呈。特に2戦目はリードして第4クォーターを迎えただけに、惜しい星を落とした格好だ。

 広島は、すでに契約が発表されたマーク・セントフォートが今節に間に合うかどうかという点も気になるが、トーマス・ケネディの帰化を受けて新たに取り組んでいるビッグラインナップの完成度をいち早く高めたいところ。堀田剛司ヘッドコーチの手腕に期待がかかるのは言うまでもないが、アイザイア・マーフィーらの得点力を活かす上で司令塔の手綱さばきも重要となる。ガード陣の中で今シーズン最もアシスト数が安定している古野拓巳がキーマンになりそうだ。

 文=吉川哲彦

■ロスター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
川村卓也
柏木真介
カイル・コリンズワース
長野誠史
高橋耕陽
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
シェーン・ウィティングトン
加藤寿一
シェーファーアヴィ幸樹
ダバンテ・ガードナー

・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
マーク・セントフォート
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

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