2020.12.08

上位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズに挑む三遠ネオフェニックス、上昇へのきっかけを作りたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ vs三遠ネオフェニックス(@ドルフィンズアリーナ)
12月9日19時5分

 西地区3位につける名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、好調の富山グラウジーズを1戦目に止めた。第1クォーターの11点リードは前半のうちに失ったが、その後の接戦で昨季までの古巣と戦ったレオ・ライオンズが奮闘。チーム全体で2ポイント成功が13本しかなかったものの、残り12秒のライオンズの一撃が14本目の3ポイント成功となり、富山との激戦にケリをつけた。しかし2戦目はその3ポイントを上手く守られ、29本打ちながらも成功はわずか6本。フリースローやオフェンスリバウンドも少なく、今シーズン最少の59得点で敗れている。

 そして、三遠ネオフェニックスは苦境から脱却できない状況が続く。前節の横浜ビー・コルセアーズ戦は鈴木達也が無事出場でき、西川貴之も戦列に戻ったが、ネナド・ミリェノヴィッチは欠場。1戦目を落とすと、2戦目は前半に50得点を挙げながらも後半の51失点で痛恨の逆転負けを喫した。2戦ともターンオーバーは決して多くなく、シュート成功率の低さとディフェンスの我慢不足が敗因となった。開幕9連敗の後、連勝を挟んで再び7連敗。とにかく今は前向きに取り組み、きっかけをつかみたい。

 今シーズン初対戦となる愛知ダービーは、相手が西地区3位とあって、そのきっかけになり得る。リバウンドやターンオーバーといった名古屋Dの弱点を突いたうえで、3ポイントを上手く守りたいところ。復帰間もない西川には得点力に加え、内外でそのサイズを活かしたディフェンスを求めたい。

 文=吉川哲彦

■ロスター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
齋藤拓実
ジェフ・エアーズ
菊池真人
張本天傑
安藤周人
レオ・ライオンズ
中東泰斗
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠
狩野祐介

・三遠(ヘッドコーチ:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
山本柊輔
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明※インジュアリーリスト
太田敦也
ネナド・ミリェノヴィッチ
山本浩太
岡田慎吾
西川貴之
鈴木達也
カイル・ハント
ステヴァン・イェロヴァツ

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