2020.12.25

連敗脱出を図る島根スサノオマジック、横浜ビー・コルセアーズは河村勇輝の起用方にも注目

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

島根スサノオマジック vs 横浜ビー・コルセアーズ(@安来市民体育館)
第1戦:12月26日18時35分 第2戦:12月27日13時35分

 7連敗中の島根スサノオマジックは注目の集まる中で勝ち星をつかみ取れるか。相手は12月に入って復調の兆しを見せ、特別指定選手・河村勇輝を加えた横浜ビー・コルセアーズだ。

 島根は前節、琉球ゴールデンキングスに連敗を喫した。ディフェンスが崩れて、前半でリードを広げられると、9人でローテーションを回す苦しい状況も重なって、劣勢を覆すことはできなかった。ただ、そんな中でも杉浦佑成阿部諒の同級生コンビが気を吐いたことは収穫だろう。杉浦は2戦連続で2ケタ得点を挙げ、阿部も第2戦ではタフショットを決めるなど15得点をマークして、存在感を見せてくれた。

 一方、横浜は12月に入って4勝4敗と持ち直してきた。バイウィーク中に十分なチーム練習を積んだことが功を奏している。前節、秋田ノーザンハピネッツ戦では連勝とはならずも、第1戦では4クウォーターに森井健太がスティールから勝ち越し点を決めて逃げ切った。もちろん前半のリードを守れず、一時は逆転を許したことは反省材料であるが、最終的に勝ち切れた意味は大きい。

 今節、島根は横浜・河村の加入が影響してか、前売りチケットが完売し、増席するに至っている。また昨シーズン在籍したロバート・カーターも凱旋するなどのトピックも。ケガ人がいる中で8連敗阻止に向けてプレッシャーをはね返せるか。対する横浜は先手を取って試合を進めたい。そして河村起用も見どころのひとつだ。カイル・ミリンヘッドコーチは彼に「頼るわけではない」と話したが、大学でシックスマンとして経験を積んだ若きガードを送り出す時間帯は多くの視線が注がれるだろう。

文=大橋裕之

■ロスター
・島根(ヘッドコーチ代行:河合竜児)
後藤翔平
橋本尚明
山下泰弘
北川弘
ペリン・ビュフォード
リード・トラビス
阿部諒
杉浦佑成
白濱僚祐
小阪彰久
デモン・ブルックス
ウィリアムスニカ
神里和

・横浜(ヘッドコーチ:カイル・ミリング)
河村勇輝 ※特別指定
パトリック・アウダ
ケドリック・ストックマン・ジュニア ※特別指定
ロバート・カーター
レジナルド・ベクトン
森川正明
アキ・チェンバース
森井健太
秋山皓太
竹田謙
須藤昂矢
エドワード・モリス
生原秀将
小原翼

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