2021.01.01

秋田ノーザンハピネッツの圧力を広島ドラゴンフライズがガード陣が突破できるかがポイント

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs 秋田ノーザンハピネッツ(@エフピコアリーナふくやま)
第1戦:1月2日15時5分 第2戦:13時35分

 好対照な1カ月を過ごした両チームが対戦する。バイウィークを挟んで12連敗中の広島ドラゴンフライズが、先月8勝2敗と好調の秋田ノーザンハピネッツをホームに迎える。

 広島は25戦を終えて4勝と苦しい状況が続く。特にターンオーバーやディフェンスのコミュニケーションがうまく取れておらず、1試合の平均失点が90点に及ぶ。一方で、前節の富山戦、前々節のSR渋谷戦では序盤の劣勢を覆し、4クウォーター終盤に逆転の可能性を見出した試合もあるだけに、個々の力は十分ある。悪い流れの中で落ち着き、チームで意思統一をしたい。

 一方、秋田は16勝9敗と白星を大きく先行させた。アレックス・デイビス中山拓哉を欠いたA東京戦などがあったものの、保岡龍斗が復調してその穴をカバーし、誰が出てもディフェンスの強度は落ちなかった。前節、三遠との第1戦では一時ミスが目立ち、点差を詰められたが、第4クォーターでベテラン・古川孝敏が活躍。悪い流れがあろうとも、崩れない強さを感じさせた。

 今節のポイントは広島が相手の激しいプレッシャーを打破できるかに尽きる。第11節(12月5、6日)は2連敗を喫しており、いずれの試合も18以上を数えたターンオーバーが大きな敗因だった。ボールを運びは古野拓巳らガードに任せることなく、複数の選手が関わるなど工夫し、守備も機を見て、全員で果敢に仕掛けたい。対する秋田は前回の対戦で活躍が光ったガード陣が攻防の鍵を握る。特に相手のマークを見極めて2戦連続の2桁得点を挙げた2021年の年男で、広島の広陵高校出身の大浦颯太は注目だ。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
マーク・セントフォート
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
佐土原遼 ※特別指定
谷口大智
森山修斗

・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
大浦颯太
細谷将司
野本建吾
アレックス・デイビス
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史
保岡龍斗
ハビエル・カーター
カディーム・コールビー
古川孝敏

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