2021.01.22

B1屈指の『矛盾』対決、互いに強みを出せるか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

信州ブレイブウォリアーズ vs 富山グラウジーズ(@ホワイトリング)
第1戦:1月23日14時5分 第2戦:1月24日14時5分

 B1屈指の矛盾対決と言っていいだろう。リーグ2位の堅守(1試合平均72.1失点)を誇る信州ブレイブウォリアーズと、リーグ2位の攻撃力(同90.2得点)を持つ富山グラウジーズが、今シーズン初対戦を迎える。

 信州は前節のレバンガ北海道戦で連敗を喫したが、西地区5位に踏みとどまっている。第1戦は18個のターンオーバーを犯し、第2戦も3クォーターで逆転を許すと、4クォーターの序盤にミスを重ねて、敗戦。ただ、最後に西山達哉が3ポイントシュートを決めれば同点という展開まで持ち込んで粘りを見せた。また、直近4戦の平均失点が70点を下回る防御は健在。スタイルにブレはない。

 一方、4連勝の富山は東地区4位につける。特にここ3試合で宇都直輝がベンチスタートながら、2桁得点の活躍を続けていることは見逃せない。191センチのガードとしてサイズを生かしたポストアップや素早いボール運びで流れを変えるなど、持ち味を存分に発揮している。また前節、島根スサノオマジックとの第2戦では怪我の癒えた阿部友和が今シーズン初出場。宇都とともにキャプテンを務めるベテランの復帰は、チームの追い風になりそうだ。

 今節、互いに強みを出せるかというところに注目したい。信州はサイズの大きい富山に対して、前節に続いて小野龍猛の先発も予想される。また、相手はジュリアン・マブンガら機動力のあるビックマンもいるだけに、失点につながる攻撃のミスは避けたいところ。対する富山は、信州のロースコアゲームにはまらず、仕掛けることができるか。宇都の起用も流れを大きく変えそうだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・信州(ヘッドコーチ:勝久マイケル)
山本エドワード
井上裕介
西山達哉
栗原ルイス
佐藤託矢
大崎裕太
ジョシュ・ホーキンソン
ヤンジェミン
三ツ井利也
小野龍猛
ウェイン・マーシャル
アンソニー・マクヘンリー

・富山(ヘッドコーチ:浜口炎)
リチャード・ソロモン
山口祐希
飴谷由毅 ※特別指定
阿部友和
水戸健史
宇都直輝
前田悟
松脇圭志
橋本晃佑
城宝匡史
ジュリアン・マブンガ
ジョシュア・スミス
岡田侑大

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