2021.01.28

<レバンガ(元)担当 石川ひとみ’s eye>8 レバンガにつきまとう課題にひとつの解 3カ月ぶりの横浜戦観戦

4連勝した1月24日の横浜戦(北海道新聞写真部・小川正成撮影)
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 約3カ月ぶりにレバンガ北海道の試合を観戦に行きました。1月24日、接戦の末、横浜に78―68で競り勝ち4連勝。「あー、楽しかった」と満ち足りた気持ちで帰宅できる、いい休日を過ごしました。それにしても、チームに漂う良い雰囲気!! 4連勝しても東地区最下位ーという現実であれど、今後への期待が高まりました。というのも今季は2020年12月末まで5勝20敗と振るわず、「このまま2019~20年シーズンの後半戦のようにズルズルと負け続けてしまうのではないか」と嫌な感じがしていたからです。

■日本人選手と外国籍選手の間に…

 昨季は、2019年12月25日にSR渋谷に延長の末に競り勝ち「負ける気がしない」と勢いを持って後半戦に臨めると思ったのもつかの間。正月明けの滋賀戦で2連敗。そこから転げ落ちるように不振が続き、そして新型コロナウイルスの感染が拡大。結局、3月にリーグは打ち切りになるわけですが、あの時のレバンガはコミュニケーションに課題があり、チーム一丸ではありませんでした。

 開幕4連勝で始まったシーズンではありましたが、終了後に選手が「日本人選手と外国籍選手のコミュニケーションが取れていれば、意見の食い違いがあっても『あいつが言うなら』という気持ちになれたのかもしれない」と明かしたほど迷走していたのです。

 昨季だけではなく、コミュニケーションはレバンガの積年の課題。レバンガにつきまとうこの課題に一つの解を提示したのが24日のこの横浜戦だったように見えました。チームの中心選手であるジャワッド・ウィリアムズ選手とファイ・パプ月瑠選手を負傷で欠き、スタメンも大幅入れ替え。チーム力が問われた試合でレバンガは横浜を下しました。

■テイラー選手も「あざす!!」

4連勝した1月24日の横浜戦(北海道新聞写真部・小川正成撮影)

 試合後のインタビューで、宮永雄太ヘッドコーチは「選手が100%以上の力を出してくれた」「スタメンを変えても役割を全うしてくれた選手を誇りに思う」と話しました。フル出場で24得点のジョーダン・テイラー選手もチームメートの名前を挙げながら丁寧にサポートへの感謝を述べ、「大きな勝ち」とにっこり。最後に「あざす!!」とファンへのパフォーマンスを忘れない姿からも、いい雰囲気が伺えました。

 そして、新たな希望も生まれました。特別指定選手として先月入団したばかりの山口颯斗選手です。物おじすることなくスリーポイントを放ち、走って守る。宮永ヘッドコーチが理想とする堅守速攻のチームに合致するパフォーマンスを披露しました。24日横浜戦2Qに点差を広げる2連続スリーを放ったときは、思わず声を上げてしまいました。

 ジャワッド、ファイ両選手を欠く中、194センチの身長を生かしてゴール下でも体を張っていました。そして、テイラー、ニック・メイヨ両選手とさらっと談笑していたことも印象的でコミュニケーション能力も高いのでは?と感じました。1月27日の秋田戦では日本人選手最長の29分42秒のプレータイムを勝ち取り、6得点。早くもチームの主力に名乗りを挙げました。

■まるで別のチーム

4連勝した1月24日の横浜戦(北海道新聞写真部・小川正成撮影)

 選手が欠ける中でもカバーし合ってつかんだ23.24両日の勝利の意味はとても大きなものでしょう。秋田戦は敗れましたが、橋本竜馬選手が「戦う姿勢やチームとして向かっている方向性としてはよいと感じています」とコメントするなど、手応えはあるようです。

 今後は、琉球、宇都宮など上位陣との対戦が待ち受けます。連敗することもあるかもしれません。それでもチームが前を向き続けられるかが、今季のチームの成長を計る物差しになるのだと思います。

 冒頭に約3カ月ぶりの観戦と書きましたが、実は11月7日の釧路での千葉戦を見に行っていました。この試合は、75-126というチーム最多失点を記録し、クラブ史上に残る惨敗。あの日を思うと、24日は「別のチームではないか」と思うほどの粘りを身につけていました。昨シーズンは、闇の中を漂うような重い雰囲気を間近で見ていただけに、今季はこのまま突き進んでほしいと願うばかりです。

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