2021.02.09

下位脱出を目指す直接対決、京都ハンナリーズと三遠ネオフェニックスのどちらに軍配が上がるか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

京都ハンナリーズvs三遠ネオフェニックス(@ハンナリーズアリーナ)
2月10日17時30分

 西地区の下位脱出を目指す直接対決。チーム状態に差がある中で、8位の京都ハンナリーズと9位の三遠ネオフェニックスのどちらに軍配が上がるのか。

 京都は前節、横浜ビー・コルセアーズとの第1戦に勝って3連勝。序盤こそ競り合うも、2クォーターにディフェンスからオフェンスへ良い流れを作り、松井啓十郎の3ポイントシュートやデイヴィッド・サイモンのポストプレーなど、各々が持ち味を発揮して主導権を握った。続く第2戦に敗れて4連勝こそ逃したが、終盤に接戦へ持ち込む強さを見せたことは、成長の証と言えるだろう。

 一方、三遠は5連敗と苦しい。川嶋勇人西川貴之ら主力にケガ人を多く抱え、ディフェンスの強度が1試合をとおしてキープできない。結果を見ても直近5戦は1試合の平均失点が90点を越えている(94.8点)。劣勢ではあるが、キャプテンの寺園脩斗を筆頭に津屋一球井上宗一郎ら若手が奮起し、得点はシーズンアベレージ(74.7点)を越える平均79得点をマークして意地も見せている。

 今節、京都は手負いの三遠とは言え、前回対戦では(昨年10月28日)敗れており、序盤から付け入る隙を与えたくない。対する三遠は苦境の時期だが、プレータイムを得られることは選手たちにとって成長のチャンス。津屋はレイヴォンテ・ライス、井上はサイモンのマークにつくことも予想されるだけに、外国籍選手を相手に果敢に挑んでいきたいところ。三遠・寺園と京都・寺嶋良の東海大学出身のガード対決も、必見のマッチアップだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・京都(ヘッドコーチ:小川伸也)
寺嶋良
會田圭佑
大庭岳輝
久保田義章
松井啓十郎
満田丈太郎
レイヴォンテ・ライス
石谷聡
細川一輝
ジャスティン・ハーパー
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

・三遠(ヘッドコーチ:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
山本柊輔
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明 ※インジュアリーリスト
太田敦也
ネナド・ミリェノヴィッチ
岡田慎吾
西川貴之
鈴木達也
兪龍海
カイル・ハント
津屋一球 ※特別指定
ステヴァン・イェロヴァツ
井上宗一郎 ※特別指定

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