2021.02.09

今季初の3連敗を喫したシーホース三河、ディフェンス面の引き締めが急務

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河vs大阪エヴェッサ(@ウィングアリーナ刈谷)
2月10日19時5分

 シーホース三河が前節の連敗により、西地区首位の座を明け渡した。川崎ブレイブサンダースとの1戦目は3ポイントシュート成功が4本、11アシストと武器を完全に封じられ、開幕3戦目以来となる今シーズン最少タイの63得点。金丸晃輔も9試合ぶりの1ケタ得点に終わった。2戦目は持ち味を取り戻し、第4クォーターに35得点を挙げて猛追。しかし、第3クォーターまでに背負った14点ビハインドは大きすぎた。昨シーズンに比べると改善されていたディフェンスが崩れ、2試合連続90失点は今シーズン初。2月は残る5試合も強敵との対戦が続き、ディフェンス面の引き締めが急務となる。

 三河の2月唯一となる同地区対決の相手は大阪エヴェッサ。前節はサンロッカーズ渋谷に1戦目で勝利。エリエット・ドンリーの3ポイントシュートなどで主導権を握り、前半に51得点。最終的に19点差をつける会心の勝利だった。2戦目はターンオーバーを乱発し、前半はわずか26得点。後半はある程度挽回できたが、前半のオフェンスの不具合が勝敗を決した格好だ。西地区3位まで星の差3つとなり、踏ん張りどころに差しかかっている。

 第6節の対戦で大阪は三河から98得点を奪っており、76失点とディフェンスも十分な出来だった。特に三河のディフェンス面の隙は今回も突きたいところ。このところ出番が限られている角野亮伍は、前回の対戦で約7分の出場ながら9得点。安定感を身につけた橋本拓哉に続き、角野もそのシュート力でチームに貢献し得ることを示したい。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
川村卓也
柏木真介
カイル・コリンズワース
長野誠史
高橋耕陽
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
シェーン・ウィティングトン
加藤寿一
シェーファーアヴィ幸樹
ダバンテ・ガードナー

・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
伊藤達哉
エリエット・ドンリー
土屋アリスター時生
角野亮伍
藤本巧太
駒水大雅ジャック
高原晟也 ※特別指定
中村浩陸
橋本拓哉
合田怜 ※インジュアリーリスト
ディージェイ・ニュービル
アイラ・ブラウン
ギャレット・スタツ
ジョシュ・ハレルソン

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