2021.03.05

首位をキープする琉球ゴールデンキングス、得意の長距離砲で相手のゾーンディフェンスを攻略したい

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

琉球ゴールデンキングスvs横浜ビー・コルセアーズ(@沖縄市体育館)
第1戦:3月6日19時5分 第2戦:3月7日14時5分

 西地区で首位をガッチリとキープする琉球ゴールデンキングスに、東地区8位の横浜ビー・コルセアーズが挑む。

 琉球は前節、今シーズン天皇杯を含めて2連敗中だったシーホース三河との首位攻防戦を制した。前半こそリードを許したが、後半からチームディフェンスのギアを上げ、好守から田代直希牧隼利が速攻を繰り出し、岸本隆一キム・ティリらが10本の3ポイントシュートを射抜いた。攻防両面がかみ合った結果は、相手を上回るターンオーバーからの得点にも現れた。これで直近10戦を9勝1敗。地区優勝まで突っ走る気配を感じさせる。

 一方の横浜は、連敗を2でストップ。前節のサンロッカーズ渋谷戦では4クォーターで15点差を追いつき、延長戦で競り勝った。パトリック・アウダの27得点を筆頭に、森川正明が20得点、ロバート・カーターが18得点とスコアするべき選手たちが活躍したことはもちろん、特別指定選手のキング開も8得点。司令塔の生原秀将は10本のアシストでゲームを作った。怪我人を抱える中、チーム一丸でもぎ取った勝利は海賊たちの追い風になりそうだ。

 今節はお互い、ディフェンスを攻略できるかに注目したい。琉球はリーグ2位、横浜もリーグ5位の堅守を誇る。琉球は、田代や岸本の長距離砲で相手が得意とするゾーンディフェンスを広げ、ジャック・クーリーらが仕事をするスペースを作りたい。対する横浜は相手のプレッシャーに負けず、ボール運びやアウダら外国籍選手へボールを供給できるか。生原やゲームメイクに長けた森井健太のガード陣に期待がかかる。

文=大橋裕之

■ロスター
・琉球(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
石崎巧
船生誠也
並里成
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
セドリック・シモンズ ※インジュアリーリスト
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
キム・ティリ
ジャック・クーリー
牧隼利

・横浜(ヘッドコーチ:カイル・ミリング)
パトリック・アウダ
ケドリック・ストックマン・ジュニア
ロバート・カーター
レジナルド・ベクトン
森川正明
アキ・チェンバース
森井健太
秋山皓太
キング開 ※特別指定
竹田謙
須藤昂矢
エドワード・モリス
生原秀将
小原翼

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