2021.03.06

CS出場へ向けて正念場となる“東京ダービー”、両チームとも一歩も譲れない戦いに

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

サンロッカーズ渋谷vsアルバルク東京(@青山学院記念館)
第1戦:3月7日18時5分 第2戦:3月8日19時5分

 チャンピオンシップ(CS)進出に向けて正念場。サンロッカーズ渋谷アルバルク東京による今シーズン2度目の東京ダービーは一歩も譲れない戦いになる。

 SR渋谷は5連敗でCS圏外のワイルドカード3位へ後退した。この敗戦のうち3試合をチャールズ・ジャクソンのみのオンザコート1で戦っている。野口大介らが手負いのインサイドをカバーし、シーズンをとおしてチームディフェンスに磨きをかけるが、ライアン・ケリージェームズ・マイケル・マカドゥが不在による負荷も大きい。リードを守りきれない展開や相手の外国籍選手に仕事をさせてしまう試合が目立つ。

 一方でA東京も3月3日に田中大貴アレックス・カークの怪我を発表した。それでも同日に開催された富山グラウジーズ戦では今シーズン最多の114得点をマークし、前々節2連敗した悪い流れを払拭。ケビン・ジョーンズの30得点を筆頭にデション・トーマスが20得点、怪我明けの小酒部泰暉も13得点、チーム最多7アシストと田中不在の穴を埋めた。これでCS圏内のワイルドカード2位へ浮上したため、もう後戻りはしたくない。

 今シーズンの直接対決は1勝1敗だが、得失点差はSR渋谷が-22と劣勢。CS進出へ向けて点差も問われてくる。前回、勝利した試合のようにディフェンスの仕掛けと、決勝点を決めた大黒柱・ライアン・ケリーの試合復帰が待ち望まれる。対するA東京はタナカーク不在の中で、小酒部とジョーンズやトーマスによる攻撃に注目したい。相手のディフェンスに落ち着いて対処できれば、主導権が握れそうだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
西野曜
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔
田渡修人

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
デション・トーマス
小島元基
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
吉井裕鷹 ※特別指定
ザック・バランスキー
須田侑太郎
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
田中大貴
津山尚大
アレックス・カーク
小酒部泰暉 ※特別指定

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