2021.03.19

粘り強い戦いを続ける三遠ネオフェニックス、調子を落とす秋田ノーザンハピネッツをホームで破れるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs秋田ノーザンハピネッツ(@豊橋市総合体育館)
第1戦:3月20日17時5分 第2戦:3月21日14時5分

 シーズン途中で打ち切りとなった昨シーズンの試合数と並んだタイミングで、その倍となる10勝目を挙げた三遠ネオフェニックス。故障者を抱えながらも得点力が確実にアップしていることがその要因に挙げられるが、日程変更で3月17日に行われた第23節の大阪エヴェッサ戦も敗れたとはいえ91得点を叩きだし、点差が離れてもその都度粘り強く食らいついた。第4クォーター最後の2分間で11得点を挙げたことを考えると、どのチームも決して三遠を侮ってはならない。

 一方、シーズン前半に台風の目となっていた秋田ノーザンハピネッツは徐々にトーンダウンしている印象が否めない。滋賀レイクスターズと対戦した第26節は1戦目に多田武史大浦颯太の活躍で勝利したが、2戦目は第2クォーターにオフェンスが沈黙。ディフェンスを引き締め直して接戦に持ちこみ、第4クォーター残り20秒に1点差まで迫ったものの、結局届かなかった。2月以降の10試合は3勝7敗で、カディーム・コールビーの戦線離脱の影響も少なからず出ている。選手登録期限までに新たな外国籍選手の獲得はなく、アジア特別枠で獲得した王偉嘉を上手く生かして総力戦を展開したい。

 その中でも期待したいのはやはり得点源の1人である古川孝敏だ。秋田としてはまず三遠のオフェンスを止めることが大前提だが、オフェンスも好不調の波を小さくしたいところ。滋賀との2戦目で今シーズン最多の27得点をマークした古川のシュート力は欠かせない。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三遠(ヘッドコーチ:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
山本柊輔
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明 ※インジュアリーリスト
太田敦也
ネナド・ミリェノヴィッチ
岡田慎吾
西川貴之 ※インジュアリーリスト
鈴木達也
常田耕平 ※特別指定
兪龍海
カイル・ハント
鈴木空
津屋一球
ステヴァン・イェロヴァツ

・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
王偉嘉
大浦颯太
細谷将司
野本建吾
アレックス・デイビス
渡部琉 ※特別指定
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史
保岡龍斗
ハビエル・カーター
カディーム・コールビー ※インジュアリーリスト
古川孝敏

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