2021.03.26

東西の強豪が激突、琉球ゴールデンキングスは千葉ジェッツの起点となる富樫勇樹を抑えたい

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツ(@沖縄市体育館)
第1戦:3月27日18時5分 第2戦:3月28日13時5分

 東西の強豪が再び激突。西地区首位の琉球ゴールデンキングスと、東地区2位の千葉ジェッツが今シーズン3度目の対決を迎える。

 7連勝中の琉球は、誰が出場してもディフェンスが安定している。前節の信州ブレイブウォリアーズ戦では1試合平均でB1最多(31本)の3ポイントシュートを放つ相手に23本しか打たせず、失点を60点に封じる堅守を見せた。並里成小野寺祥太を欠くロスターで、ベンチ入りした10選手が起用され、うち9人が13分以上コートに立って連勝を伸ばした。シーズン序盤にもあったが、ピンチのときこそ彼らは真価を発揮することを改めて印象づけた。

 一方、千葉は前節、新潟アルビレックスBB戦を100点ゲームで快勝し、3月は3勝2敗と白星を先行させた。21得点22リバウンドのセバスチャン・サイズを筆頭に、5人が2桁得点をマークして、リーグ屈指の攻撃力を見せつけた。ただ、前々節シーホース三河との第1戦で74-68と勝ったように、ディフェンスで勝機を見出す力もついてきた。原修太ジョシュ・ダンカンら攻防両面で献身的なプレーを見せる選手たちがチームを支えている。

 両チームは今年1月に対戦し、結果は1勝1敗だったが、琉球が2戦連続で千葉を80点以下に抑えた。今節、琉球は前回同様に富樫勇樹を起点とした速攻やピック&ロールに対処することが肝になるだろう。対する千葉は、ロースコアゲームになっても我慢できるか。前回の第2戦で見せた、サイズを中心にリバウンドで競り負けず、要所で速攻を出すことができれば勝利が見えてくるだろう。

文=大橋裕之

■ロスター
・琉球(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
石崎巧
船生誠也
並里成
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
セドリック・シモンズ ※インジュアリーリスト
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
キム・ティリ
ジャック・クーリー
牧隼利

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
コー・フリッピン
田口成浩
赤穂雷太 ※特別指定
大宮宏正
西村文男
シャノン・ショーター
大倉颯太 ※特別指定
佐藤卓磨
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
セバスチャン・サイズ
ラシードファラーズ
原修太

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