2021.04.02

島田チェアマン、新潟と愛媛で発覚したパワハラについて会見…通報窓口の機能も強調

オンラインで記者会見を実施した島田チェアマン
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 4月2日、新潟アルビレックスBB愛媛オレンジバイキングスでのパワーハラスメント行為に対する制裁決定を受け、Bリーグの島田慎司チェアマンがオンラインで記者会見を行った。

 会見ではまず選手、スタッフへのパワーハラスメント発覚から裁定決定までの経緯が説明された。島田チェアマンは「このようなことが起こったことにつきましては非常に残念でありますし、遺憾であると感じています」とコメントした。

 同氏はチェマンに就任して最初に力を入れたプロジェクトが昨年12月に設立された『暴力・暴言・ハラスメント 追放プロジェクト』であると話し、「こういったものはもうないようなバスケ界にしていきたいということで通報窓口を設置し、仕組みを整えました。その窓口を通して、今回の2件は制裁決定に至った」とプロジェクトが機能した点についても説明。

「この窓口がなければ、もしかすると(今回の件が)明るみにならなかった可能性があると考えています。そういう意味では、残念なことではありますが、しっかりこういう問題に対して向き合う姿勢をもって、仕組みを作ったことで明るみになっているので、被害を受けた方々を守ることもそうですし、こういった発表をすることで再発防止につなげていきたいと感じています」

 その後、記者からの質問に回答する形で再発防止策についても「研修制度を設けておりますが、そのレベルをもう一段階充実させていかないと思っております」と話し、啓発活動の強化を示唆。

 新潟についてはクラブのトップである代表取締役社長が違反行為を行っていたということで、「代表が行おうが、監督が行おうが、選手が行おうが、すべて一律して大変なことと受け止めております」としつつも、「今回は社長ということで、最上位のポジションの小菅社長がこうしたことに認定されたということは重く受け止めておりますし、非常に残念です」と話した。

 また、パワハラ行為を行った指導者のS級コーチングライセンスは一度剥奪するべきではないか、という意見に対しては「そうした議論は出てきておりますが、今の段階で二重制裁をかけることはできません。けれど今後は三屋(裕子JBA会長)とも相談しながら、こういった案件についてどのように臨んでいくかということは改めて議論して、仕組みの検討もしなければいけないなと思います」と、今後の改革についても言及した。

 

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