2021.04.02

ディフェンスから流れを作るチーム同士の対戦、勝負のカギは日本人選手たちのボール奪取

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

サンロッカーズ渋谷 vs 琉球ゴールデンキングス(@青山学院記念館)
第1戦:4月3日17時5分 第2戦:4月4日14時5分

 東西で好調なチーム同士が今シーズン初対戦。サンロッカーズ渋谷が、ホームで西地区1位の琉球ゴールデンキングスを迎え撃つ。

 6連勝中のSR渋谷は、ジェームズ・マイケル・マカドゥライアン・ケリーが怪我から復帰したことで防御だけでなく攻撃も活性化し、直近6戦の平均得点が90点を超える。前節の秋田ノーザンハピネッツ戦で広瀬健太にその背景を聞けば、チャールズ・ジャクソンを含めた外国籍選手の「リバウンド」が良い流れをもたらしていると言及。だからこそ、さらに上を目指すには「彼ら任せになってしまう」リバウンドを日本人選手も取ることがカギになるとも指摘した。

 一方、琉球も自慢の堅守がチームを支え、好調をキープする。誰が出ても強度を落とさずプレッシャーをかけ、素早いローテーションで反撃の芽をつんでいるが、彼らもまたリバウンドが攻防の生命線だ。B1のベストリバウンダーであるジャック・クーリーを筆頭に、日本人も球際に強い。連勝期間中の1試合平均におけるトータルリバウンド数はシーズンの平均を超えており、地区優勝へ突き進む原動力になっている。

 今節は、お互いディフェンスからリズムを作るチーム同士の対戦であり、外国籍選手たちのリバウンドが強みとなる。両者、それを消しにかかるためマッチアップや攻撃で工夫することが予測されるだけに、日本人選手たちのボール奪取が勝敗の分かれ目になりそうだ。また、SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチと山内盛久にとっては古巣戦。昨シーズンは1勝1敗だっただけに、今シーズンこそホーム連勝を飾りたい。

文=大橋裕之

■ロスター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
西野曜
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔
田渡修人

・琉球(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
石崎巧
船生誠也
並里成
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
セドリック・シモンズ ※インジュアリーリスト
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
キム・ティリ
ジャック・クーリー
牧隼利

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