2021.04.16

今季2度目の中国ダービー、島根スサノオマジックはニカを中心にボールを奪って勝利を引き寄せたい

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

島根スサノオマジック vs 広島ドラゴンフライズ(@カミアリーナ)
第1戦:4月17日18時35分 第2戦:4月18日13時35分

 B2からB1に舞台を移した今シーズン2度目の中国山地ダービー。島根スサノオマジックがホームに広島ドラゴンフライズを迎える。
 
 島根は3度目の挑戦となるB1でチームの歴代勝利数を大きく更新している。過去2度は11勝に終わったが、今シーズン途中から指揮を執る河合竜児ヘッドコーチ代行のもと、激しいディフェンスから速攻を仕掛け、ハーフコートで人もボールも動かすスタイルが染みついてきた。リード・トラビスが戦線を離脱したが、帰化選手のウィリアムスニカがファウルをコントロールし、ゴール下で存在感を発揮できれば、さらに白星が積み上げられるだろう。

 一方の広島は初のB1で現在西地区最下位。ただ、2月に就任した尺野将太ヘッドコーチによってディフェンスは改善され、確実にチームは上向いている。新型コロナウイルスの影響で3月下旬から5試合が中止になったものの、再開初戦となった前々節の京都ハンナリーズ戦では第1戦の大敗からカムバックし、第2戦は終盤まで粘りを見せた。加入間もないチリジ・ネパウェがリバウンドやスクリーナーとして献身的な動きを見せたことも大きな収穫だ。

 2月に行われた前回のダービーは、島根の2連勝で終わっている。その勝因はディフェンスからのトランジションオフェンスが機能し、リバウンドでも競り勝ったことが大きい。ニカをはじめ、全員でボールを奪って再び勝利を引き寄せたい。対する広島は、敵地で借りを返せるか。相手の強みを封じるべく、ネパウェやグレゴリー・エチェニケ、控えの荒尾岳らがゴール下の攻防で上回ることができるか注目だ。

 文=大橋裕之

■ロスター
・島根(ヘッドコーチ代行:河合竜児)
後藤翔平
橋本尚明
山下泰弘
北川弘
ペリン・ビュフォード
リード・トラビス
阿部諒
杉浦佑成
白濱僚祐
小阪彰久
デモン・ブルックス
ウィリアムスニカ
神里和

・広島(ヘッドコーチ:尺野将太)
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
柳川幹也 ※特別指定
チリジ・ネパウェ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

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