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4月25日、Bリーグ第35節が行われ、アルバルク東京は秋田ノーザンハピネッツとの第2戦に臨んだ。
秋田との第1戦は90-77とA東京が勝利。ケビン・ジョーンズが24得点とチームをけん引し、デション・トーマスが19得点と続く。さらにトーマスと同じく、ベンチから出場した田中大貴が20分の出場で14得点をマークし、勝利に貢献した
続く第2戦もA東京が主導権を握り、12点リードで後半を迎える。しかし第3クォーター開始早々に、秋田に8-0のランを許し、4点差まで詰め寄られる場面も。それでも、再び自分たちのペースを取り戻したA東京は最終スコア93-75で勝利。トーマスの19得点に加え、小酒部泰暉が5本の3ポイントを含む18得点と存在感を発揮し、A東京はホームで連勝を飾った。
試合後の記者会見で秋田との第2戦を振り返ったルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「直近の横浜戦や北海道戦など後半に点差を詰められたり、逆転を許すことが目立っていたので、今日の試合は安定感が一つのキーポイントでした。しかし、今日も第3クォーターの出だしで、秋田のペースになり、後手後手でプレーしてしまった。この時間帯はディフェンスの安定感がなく、そこをオフェンスで補ったと感じます」とコメント。
同じく小酒部も「(点差を詰められた後)オフェンスをシンプルに変えたことにより、自分たちのバスケットができました。そこから再び自分たちの流れにできた試合でした」と振り返った。
さらに、A東京のホームで初の無観客試合を行ったことについて聞かれると「寂しい気持ちはありますけど、自分たちがやることは変わらず、アグレッシブにプレーして、勝ちに貪欲になることだと思うので、頑張ってやってきたいと思います」とコメントした。
ルカHCは第2戦の勝利に大きく貢献した小酒部について「まだまだ伸び代があって、これからも彼が成長するのを感じています。シーズン序盤などチームのシステムになかなか慣れることができずにいた時期もありました。ケガからの復帰後は田中大貴が離脱していたこともあり、すぐに中心選手として多くのプレータイムを与えました。その時の小酒部は背負うものが、かなり大きかったと思います。それでも、このチャンスを自分の物にするという意欲と意識がありました。徐々に自分の持ち味を試合中に発揮する場面も増えて、今後も彼はまだまだ伸びていくかなと思います」とさらなる期待を寄せた。
主力の欠場で苦しいチーム状況の中、重要な場面でシュートを任されることも増えてきた小酒部は「自分のやるべきことは変わらないと思うので、大事な場面でも普段通りにやっている感じです」と自信を持ってプレーできているようだ。
田中大貴、津山尚大がベンチから出場し、しっかりと存在感を残していることについて聞かれたルカHCは「大貴はプレータイムの制限が15分でした。それでも初戦も第2戦も攻守で存在感を発揮し、ようやく大貴らしいプレーが見えたと思います。しかし、まだまだ100パーセントの力は出し切れていない状況です。津山は体が非常に強いのでフィジカル面でも頼りになります。秋田のような体を当てて激しくプレーしてくるチームには相性もよく、連勝につながりました。彼のチームへの貢献を評価したいと思います」
最後に東地区3位につける次戦の川崎ブレイブサンダース戦について聞かれると2人は以下のように意気込みを語った。
小酒部「順位的にも厳しい状況ですが、自分のやるべきことを徹底してやって、絶対に勝ちたいなと思います」
ルカHC「川崎は全体的にベンチ層も厚く、調子がいい上位のチームです。今は秋田戦が終わったばかりでイメージは湧きませんが、彼らの豊富なプレーブック(セットプレー)をいかに我々のディフェンスで簡単にプレーさせずにするかが重要です。自分たちのスタンダードを下げずに、何がなんでも勝てるように、アウェーでの川崎戦にチャレンジしたいと思います」