2021.05.13

2度目のBリーグ制覇を目指す宇都宮ブレックス、相手のディフェンスに力負けせず強みを生かせるか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

宇都宮ブレックス vs サンロッカーズ渋谷(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:5月14日19時5分 第2戦:5月15日19時5分
第3戦:5月17日19時5分(2戦を終えて1勝1敗の場合のみ開催)

 いよいよ2シーズンぶりのチャンピオンシップがスタート。2度目のBリーグ制覇を目指す宇都宮ブレックスサンロッカーズ渋谷を迎え撃つ一戦から幕を明ける。

 東地区1位の宇都宮は、今シーズンのB1最高勝率である81.7パーセントをマーク。勝ち星もクラブ最多の49勝に並ぶほどだった。レギュラーシーズン最後の秋田ノーザンハピネッツ戦ではオフェンスリバウンドを許すなどミスもあったが、大崩れはなし。リーグナンバーワンの堅守に加え、帰化選手のライアン・ロシタージョシュ・スコットら2名の外国籍選手を起用する布陣を新たな強みとして、王座奪還へ挑む。ブレックスアリーナで戦えることも心強い限りだ。

 一方、SR渋谷はワイルドカード下位でCSへ4シーズンぶりに出場する。しかしリーグ戦の終盤に3連敗を喫し、その3試合での平均失点は100点を越える。それでも前線からのディフェンスが効き、ライアン・ケリーらの得点やB1最多のオフェンスリバウンドで粘る場面は作った。加えて関野剛平は好守に加えて攻撃でも活躍し、最後2戦で先発の広瀬健太は流れを作る役割として存在感を改めて印象づけた。

 直接対決は今シーズン、宇都宮の3勝1敗。だが、お互い外国籍選手の合流初期段階や主力選手の欠場があったため、ベストメンバーでの対戦はCSが初めてだろう。宇都宮は相手のディフェンスに力負けせずミスを減らし、強みを生かしたい。対するSR渋谷は、試合の入りに警戒したい。リーグ戦最後の連敗は前半だけで平均失点は50点を数えた。課題であるディフェンスリバウンドで宇都宮に競り勝つことが、アップセットの鍵を握るだろう。

文=大橋裕之

■ロスター
・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
LJ・ピーク
比江島慎
テーブス海
遠藤祐亮
竹内公輔
荒谷裕秀 ※特別指定
渡邉裕規
鵤誠司
ライアン・ロシター
喜多川修平
ジョシュ・スコット

・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
西野曜
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔
田渡修人

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