2021.05.14

クラブ初のCSに挑む大阪エヴェッサ、勝負のカギはリバウンドからの速攻

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

大阪エヴェッサ vs 川崎ブレイブサンダース(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:5月15日15時5分 第2戦:5月16日15時5分
第3戦:5月17日19時5分(2戦を終えて1勝1敗の場合のみ開催)

 クラブ初のチャンピオンシップをホームで迎える大阪エヴェッサが、天皇杯王者・川崎ブレイブサンダースと激突。無観客での開催だが、コートの熱気が伝わるゲームになるだろう。

 大阪は新型コロナウイルスの影響で活動休止を余儀なくされたが、ラスト8戦を6勝2敗と勝ち越し、西地区2位でレギュラーシーズンを終えた。この間の平均得点は90点を越えており、ジョシュ・ハレルソンらがリバウンドを奪い、ディージェイ・ニュービルアイラ・ブラウンなど全選手で畳みかけ、競り勝った。さらに、角野亮伍中村浩陸といった若手の得点や好守による貢献も見逃せない。

 一方の川崎も、7連勝で締めて東地区3位でレギュラーシーズンを終了。宇都宮、千葉らに対して平均86.3得点、平均75.7失点と攻防がかみ合った。とりわけ帰化選手のニック・ファジーカスに、パブロ・アギラールジョーダン・ヒースによるビックラインナップが機能。スペーシングが良く、的確にミスマッチを突き、辻直人らシューター陣の3ポイントシュートを演出した。サイズを生かしたゾーンディフェンスも威力があり、マティアス・カルファニの復帰も追い風だ。

 ただ、大阪も213センチのギャレット・スタツや198センチのエリエット・ドンリーといった高さと走力のある選手がそろっている。終盤戦は速攻から平均20点近く挙げており、リバウンドからどれだけ強みを貫けるかがカギを握る。対する、川崎はCSでニュービルと初対決。長谷川技藤井祐眞らB1屈指のディフェンダーに期待がかかる。堅守をベースに、篠山竜青らガード陣がゲームをコントロールできれば優位に立てるだろう。

文=大橋裕之

■ロスター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
伊藤達哉
エリエット・ドンリー
土屋アリスター時生
角野亮伍
藤本巧太
駒水大雅ジャック
中村浩陸
橋本拓哉 ※インジュアリーリスト
合田怜 ※インジュアリーリスト
ディージェイ・ニュービル
アイラ・ブラウン
遠藤善
ギャレット・スタツ
ジョシュ・ハレルソン

・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
青木保憲
篠山竜青
増田啓介
辻直人
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース

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