2021.05.20

ともに2度目のファイナル進出を狙う両軍、宇都宮ブレックスは好調の3ポイントから攻略の糸口をつかみたい

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

宇都宮ブレックス vs 川崎ブレイブサンダース(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:5月21日19時5分 第2戦:5月22日18時35分
第3戦:5月24日19時5分(2戦を終えて1勝1敗の場合のみ開催)

 お互い2連勝でクォーターファイナルを突破。2度目のリーグ優勝を狙う宇都宮ブレックスと、初優勝を目指す川崎ブレイブサンダースがセミファイナルで激突する。

 宇都宮はサンロッカーズ渋谷とクォーターファイナルで対戦し、第1戦は終盤の反撃を振り切り、第2戦は100点ゲームで快勝した。とりわけ自慢の堅守だけでなく、フィールドゴール成功率や3ポイントシュート成功率がレギュラーシーズン時を上回っており、攻撃も好調だ。川崎に比べて1日多い休養日も追い風だろう。

 一方の川崎も、大阪エヴェッサの得点力を封じる強度の高いディフェンスで勝利を引き寄せた。特に帰化選手のニック・ファジーカスに、2人の外国籍選手を起用するビックラインナップでペイントエリアを制圧し、ケガから復帰したマティアス・カルファニも存在感を発揮。ベンチスタートの大塚裕土増田啓介長谷川技らも限られた時間で結果を出したことを踏まえれば、攻防両面で川崎らしさが光った。

 今シーズン、リーグ戦の直接対決は川崎が3勝1敗で勝ち越している。宇都宮は4月にホームで行われた2連戦で、ビックラインナップを攻め切れずにミスから失点を重ねた。好調の3ポイントシュートで相手のディフェンスを広げ、スペースを突くこともポイントになりそうだ。対する川崎は高さを生かして圧力をかけ、相手のミスを誘えるか。攻撃ではミスマッチを狙い過ぎて展開が重くならないよう気をつけたい。ファイナル進出はどちらになるのか注目だ。

文=大橋裕之

■ロスター
・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
LJ・ピーク
比江島慎
テーブス海
遠藤祐亮
竹内公輔
荒谷裕秀 ※特別指定
渡邉裕規
鵤誠司
ライアン・ロシター
喜多川修平
ジョシュ・スコット

・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
青木保憲
篠山竜青
増田啓介
辻直人
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース

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