2021.05.21

初のファイナル進出目指す琉球ゴールデンキングス、千葉ジェッツ撃破のキーマンはジャック・クーリー

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングス vs 千葉ジェッツ(@沖縄アリーナ)
第1戦:5月22日16時5分 第2戦:5月23日16時5分
第3戦:5月24日19時5分(2戦を終えて1勝1敗の場合のみ開催)

 琉球ゴールデンキングスが、激戦の末にチャンピオンシップクォーターファイナルを突破した。ドウェイン・エバンス今村佳太の得点ラッシュで先勝しながらも、第2戦は後半に富山グラウジーズの猛攻を止められず完敗。第3戦も第4クォーター終盤に猛追を受けたが、今村の第1戦と並ぶ27得点の爆発が効いてセミファイナル進出となった。相手がオフェンス力抜群の富山とあって、レギュラーシーズンの課題だったファウルの多さは改善できず、千葉ジェッツとの激突もこれがキーポイントの1つになるだろう。

 その千葉はシーホース三河を連破してのセミファイナル進出だが、こちらもやや苦しんだ。後半に59得点を挙げる怒涛のオフェンスで快勝した第1戦とは対照的に、第2戦は第3クォーターに相手のオフェンスに手こずり、第4クォーターのオフィシャルタイムアウト以降はわずか2得点。最終的に2点差で事なきを得たとはいえ、勢いを失う時間帯が攻守それぞれにあったことは気がかりだ。

 今シーズンの対戦は千葉のホームで1勝1敗に終わった後、シーズン最終盤に今回と同じ沖縄アリーナで2回対戦していずれも千葉が勝利、通算で3勝1敗とした。ただし、延長にもつれた最後の対戦はジャック・クーリーが欠場しており、そのリバウンド力を欠いた影響はあったはず。ジョシュ・ダンカンセバスチャン・サイズらを擁する千葉にセカンドチャンスを与えず、速攻も出させないという点で、クーリーの働きがより重要になることは間違いない。

文=吉川哲彦

■ロスター
・琉球(ヘッドコーチ:藤田弘輝)

石崎巧
船生誠也
並里成
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
キム・ティリ
ジャック・クーリー
牧隼利

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
コー・フリッピン
田口成浩
赤穂雷太※特別指定
大宮宏正
西村文男
シャノン・ショーター
大倉颯太※特別指定
佐藤卓磨
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
セバスチャン・サイズ
ラシードファラーズ
原修太

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