2021.05.22

篠山竜青「ブザーが鳴った瞬間から明日のことを」…背水の陣の川崎を勝利に導けるか

GAME2に照準を合わせる篠山[写真]=B.LEAGUE
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 5月21日、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」のセミファイナルの第1戦が行われ、川崎ブレイブサンダースはアウェーで宇都宮ブレックスと対戦した。試合は30-42と川崎が宇都宮に2ケタのリードを許して試合を折り返したが、試合終盤は接戦に。それでも3点差で迎えた試合終了間際、藤井祐眞の3ポイントは惜しくも外れ、初戦を65-68で落とすこととなった。

 試合後の会見で、川崎の篠山竜青は「オフェンスリバウンドを相手に25本も取られてしまいました。そこをどれだけ抑えて、ボックスアウトや気持ちの面で戦って、相手のオフェンスの回数をいかに減らすかだと思います」と敗戦の要因と、次戦に向けた修正点を話した。

 また、前半に攻撃を躊躇しているような場面があったことを問われると「目の前の相手に勝つことが一番ですけど、綺麗にデザインされたプレーをやろうとしすぎてしまった」と冷静に分析。試合後にすぐにロッカールームに戻るよう選手に促していたことについては「2回勝たないと意味がないシリーズなので、ブザーが鳴った瞬間から明日のことを考えようという意図です」と、勝負となる2戦目にすぐに切り替えようとした姿勢の現れであったことを明かした。

 さらに、2年前のチャンピオンシップクォーターファイナルと同カードとなったことについては「2年前とは全然違います。2年前にここ(ブレックスアリーナ)で大敗して、あの時のプレーでは日本一になれないというところから佐藤HCの体制がスタートしているので、この2年間の成長を見せたいです」とリベンジに燃える思いを吐露。

 大阪エヴェッサとのクォーターファイナルは無観客開催、今回はアウェーでの有観客開催となったことについては「やっぱりお客さんが入っていたほうが気持ちも盛り上がる」とした上で、「宇都宮のファンのみなさんが沈んでしまうような空気を作りたかった」とこぼした。

 連日試合が行われる短期的な日程のため、初戦を落としたからと落ち込んでいる時間はない。キャプテンの篠山は既にGAME2に向けて気持ちを切り替えていた。後がない川崎はいかに課題を修正し、宇都宮との大一番に臨むのか注目が集まる。

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