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「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」のセミファイナル、琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツとの第2戦が、5月23日、沖縄アリーナで行われた。
試合は、この一戦に敗れればシーズンが終わる琉球が、ティップオフ直後、岸本の鬼気迫るドライブなどで14−0のビッグランに成功。第3クォーターには千葉に逆転を許すも、第4クォーターの終盤でリードを奪い返し、ファン・ブースターの歓喜の中、凱歌を挙げた。
興奮さめやらぬ表情で試合後の記者会見に臨んだ琉球の藤田弘輝ヘッドコーチは「ジャック(クーリー)とドウェイン(エバンス)がファウルトラブルとなり、非常に厳しい試合ではあったのですが、40分ファイトし続けた選手たちが勝ち取った勝利だったと思います」と試合を振り返った。
初戦の敗因となったリバウンドは、第2戦は千葉の34本を上回る46本と改善。「(リバウンドは)全員で頑張った。そこに尽きるかなと思います」と分析した藤田HC。さらに「小さいところですが、牧(隼利)がリバウンドを泥臭く頑張ったり、船生(誠也)がディフェンスを頑張って3ポイントを思い切りよく決めてくれたことも大きかった。キム(ティリ)が最後頑張ってくれたり、満原(優樹)が途中体を張ってくれたり。ほんとに全員の小さなエフォート(努力、奮闘)が勝利に結びついたと思います」と、選手一人ひとりの働きを称えた。
藤田HCに「人生でも記憶に残る試合になった。最も記憶に残ると言っても過言ではありません。サイドラインでめちゃくちゃ感動しました」と言及したのは試合内容だけではない。「今は声を出せませんが、アリーナの雰囲気が選手を勇気づけてくれました。拍手であったり、泥臭くディフェンスした結果、ファウルの笛が鳴った後のため息とか、選手を慰めてくれて、そして後押しをしてくれたと思います。改めて日本一のバスケカルチャーを持たれています」と、ブースターに感謝の言葉を忘れなかった。
第3戦に向けては「千葉さんはもう1つ(ギアを)上げてくると思いますが、それにチャレンジできるようにインテンシティを上げて臨みたいと思います。選手たちを信じて、キングスらしく戦えれば。戦術は特に変えないと思います」と気持ちを引き締める。琉球が初のファイナル進出を目指す試合は5月24日19時5分ティップオフだ。