2021.05.24

「結果を受け止めて、明日しっかり勝つこと。それに向けて準備をしたい」と千葉の富樫は最終戦を見据える

富樫は苦しみながらもチーム最多の18得点をマーク [写真]=B.LEAGUE
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 5月23日に「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」のセミファイナル第2戦が沖縄アリーナで開催。試合は琉球ゴールデンキングスが第1クォーターにリードを奪い、千葉ジェッツがそれを追う展開となった。第3クォーターで千葉が逆転に成功するも、琉球が最終クォーターに驚異的な粘りを見せて84−78で勝利。ファイナル進出へ逆王手をかけた。

 千葉にとっては悔いの残る試合内容だった。試合後メディア対応を行った富樫勇樹は「もちろん望んでいた結果ではないですし、今日決めたかったのですが、結果を受け止めて、明日しっかり勝つこと。それに向けて準備をしたいと思います」と静かに振り返った。

 富樫自身も琉球のディフェンスに苦しめられた。それでも後半に入ると積極性を取り戻し、最終的にはチームトップの18得点をマークした。「自分のリズムでなかなかプレーをさせてもらえませんでした。でもどういう場面でもチームでの役割を果たさなければいけないかと考え、後半それがプレーにつながったと思います」と激しい試合の中で、気持ちの切り替えができたと語る。

 琉球について初戦との違いを問われると、「レギュラーシーズからもそうですし、昨日も今日も含めてハードにプレーしてくるチームなので、そこは変わりありませんでした。その中で1つのボックスアウトだったり…、昨日はリバウンドで上回れていたところを今日は相手に上回れてしまいました。リバウンド数で負けて、そして試合に敗れてしまったので、そこをしっかり修正しないと」と次戦を見据えた。

「クーリー選手を含め(琉球は)リバウンドが強いチームなので、意識してなかったわけではないのですが、それだけでは十分ではなかったと言えます。ボックスアウトをしてない場面もたびたびあったと思うので、一つのリバウンドやルーズボールが試合を分けるということを選手全員が理解しないといけないと思います」

 勝敗を分けた最終クォーターについては、「琉球の流れになってしまいました。お互い疲労のある中の第4クォーターで、いろんなミスが起こるのはしょうがないと思うのですが、あちらのほうがもう負けられない、負けたらシーズンが終わりという気持ちが強かったのかと思います」とコメント。

 第3戦に向けて、「負けたら終わりなので、1年間ここまで何のためにやってきたのかをもう1回考えて、コートで出せられるかだと思います」。レギュラーシーズンではない3試合連続でのプレーとなるが、「タフになると思いますが、負けたら終わりなのでそんなこと言ってられません」と、最後は自分に言い聞かすように会場をあとにした。

取材・文=入江美紀雄

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