Bリーグ史上初となる2戦戦勝方式で行われたチャンピオンシップファイナル。互いに譲らず1勝1敗で迎えた第3戦で、宇都宮ブレックスは62−71で千葉ジェッツに敗れ、惜しくも優勝を逃した。
勝ったチームが優勝という最終決戦は、第3クォーター終了時点で50ー50と両者全く譲らない展開に。勝負の最終クォーターは宇都宮が序盤優位に試合を進めたが、中盤に逆転を許すと、残り1分44秒で比江島慎がファウルアウトで退場。その後攻め手を欠き、Bリーグ初年度以来となる優勝は果たせなかった。
日本人エースを務める比江島は、ファイナル第1戦で5得点、第2戦で3得点と波に乗れていなかったが、第3戦ではチーム2番目となる12得点をマーク。積極的な姿勢でリングへアタックし、得点を重ねた。
試合後会見に応じた比江島は、「前半千葉ペースで行ったなかで、僕たちも我慢して同点で終えることができましたが、終盤にリバウンドで負けてしまった」とコメント。その上で「自分もいらないファウルだったり、オフェンスファウルをしてしまって、もっとできたと思う。チームに申し訳ない気持ちでいっぱい。来年やり返したい」と反撃を誓った。
また、チームの大黒柱を務めるライアン・ロシターは「本当に両チームともいいパフォーマンスをして、最後の5分に千葉さんはビッグショットを決めて、自分たちは決められなかった。(勝負の分かれ目は)それくらいシンプルな違いだと思う」と敗因を語った。
最後まで諦めない強い気持ちを意味する「ブレックスメンタリティー」のもと、チーム史上2度目となるBリーグ制覇を目指した宇都宮。惜しくもあと一歩及ばなかったが、この悔しさを胸に再びファイナルの舞台に立てるよう戦ってくれるはずだ。