2021.09.24

【Bリーグ注目の移籍選手】島根スサノオマジック・安藤誓哉「熱い気持ちに応えたいと思った」

島根スサノオマジックへ移籍した安藤誓哉[提供]=島根スサノオマジック
国内外のバスケ情報をお届け!

 9月30日に6年目の開幕を迎えるBリーグ。今オフは各クラブが積極的に選手補強を行い、多くの選手が新天地へと移った。ビッグネームの移籍も目立ったなか、注目の移籍選手として挙げられるのが島根スサノオマジック安藤誓哉だ。昨シーズンまで4年間過ごしたアルバルク東京では正ポイントガードとしてチームをけん引し、Bリーグ2連覇に大きく貢献。日本代表に定着するまで成長を遂げたが、なぜ移籍を選んだのか。その胸中に迫った。

インタビュー・文=岡本亮
取材日=2021年9月11日
※インタビューはリモートで実施

――まずは4年間過ごしたA東京を離れ、島根への移籍を決めた理由を教えてください。
安藤 ゼネラルマネジャーの堀(健太郎)さんからはじまり、会社の方から本当に熱いオファーをいただき、話を進める中でその熱い気持ちに応えたいと思うようになりました。そのうえで、ポール(ヘナレ)さんや金丸(晃輔)さんが島根に来るということで、すべてのことが重なり合ったというか、このタイミングは大事だなと思い、移籍を決めました。

――堀GMとコミュニケーションを取る中で、決め手になった言葉はありましたか?
安藤 何かが決め手になったというわけではなく、日々連絡を重ねる中で堀さんの思いが伝わり、(移籍へ)気持ちが動いていったという感じです。

――とはいえ、A東京を離れるという決断は難しかったのではないでしょうか。
安藤 本当に難しかったですね。もちろんルカ(パヴィチェヴィッチHC)とは話しましたし、ヘッドコーチと選手を越えた間柄だったので、移籍するにあたって一番話しました。

――A東京ではBリーグ2連覇を達成するなど充実した4年間を過ごされましたが、どういう部分で成長を感じていますか?
安藤 4年間いろいろ経験させてもらって、その中でルカから多くのことを学びましたが、僕の中で一番伸びたと思うのはメンタルの部分ですね。自分たちのやっていることを信じてやり続けた結果、優勝することができましたから。何かを辞めるのって簡単だけど、それでもチーム全体で信じてやり続けた。それが今でも自分の中に残っていますし、全力で走り続けた4年間だったと思います。

――日本代表についても聞かせてください。安藤選手は東京オリンピックの候補選手に選ばれましたが、惜しくも本戦出場とはなりませんでした。オリンピックの試合はご覧になりましたか?
安藤 なかなか難しい戦いだったと思います。選手たちが一番大変だったと思いますし、ギリギリまで選考に残っていた僕も気持ちは分かります。いろいろなプレッシャーがある中ですごい挑戦に臨みましたが、なかなかうまくいきませんでしたね。

「ファンの皆さんがワクワクするようなバスケットを展開する」

――島根に合流して約1カ月ほど経ちましたが、チームの雰囲気はいかがですか。
安藤 ようやく先日選手全員が合流しましたが、選手全員がハードにバチバチやっています。全員が競争心を持っていい練習ができていると思います。

――チーム内でよく話す選手は誰ですか?
安藤 同じ年に後藤(翔平)選手がいるので、よく話したりご飯に行ったりしています。

――今シーズンから指導を受けるポール・ヘナレHCの印象は?
安藤 ルカとはまた違ったタイプで、熱さというのはもちろん感じますし、細部までよく見ていらっしゃいます。何から何まで指導するわけではなく気づきを促すようなタイプのHCです。コート外ではとてもフレンドリーで、話しやすい方ですよ。

――島根には今シーズン、安藤選手と金丸選手、東京オリンピックでオーストラリア代表として活躍したニック・ケイ選手と大型補強を敢行しました。既存戦力と新戦力の融合がとても楽しみですが、島根は今シーズンどのようなスタイルのバスケットを披露していくのでしょうか。
安藤 速い展開からエナジーあふれるバスケットを展開していくようなチームになると思います、そのためには選手一人ひとりがハードにやっていかないといけないですし、ファンの皆さんにはシーズンを通じて僕たちがどういうふうに成長していくのかというのも楽しみにしてもらえたらうれしいです。

――それでは、今シーズンの個人としての目標を教えてください。
安藤 HCのバスケットをしっかりと理解して、試合でみんなを引っ張れるようにポイントガードとしてコート上で存在感を発揮し、毎試合しっかり戦っていきたいと思っています。

――最後にファンへメッセージをお願いします。
安藤 新体制になって、昨年までとはスタイルがガラッと変わりますが、ファンの皆さんがワクワクするようなバスケットをしっかりと準備していきます。チームとしてはチャンピオンシップ出場、優勝を目標にしているので、熱い応援をしてもらえたらうれしいです。応援よろしくお願いします。

Bリーグ2021-22開幕特集のバックナンバー

BASKETBALLKING VIDEO