2021.10.01

9年ぶりに琉球へ復帰し、開幕戦白星を飾った桶谷HC「我慢すれば流れ来ると思っていた」

9年ぶりに琉球を率い、開幕戦を勝利で飾った桶谷大HC[写真]=B.LEAGUE
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 ついに開幕を迎えた6年目のBリーグ。オープニングゲームでは2016年のBリーグ開幕戦と同じ組み合わせ、琉球ゴールデンキングスアルバルク東京が激突した。

 最初に試合の流れをつかんだのはA東京だった。アレックス・カークのミドルシュートや新加入セバスチャン・サイズらが得点を量産。特にカークはシュートタッチが良く、前半だけで13得点を挙げる活躍を披露。36-24とA東京が12点をリードして試合を折り返した。

 前半動きに固さがみられ、リードを奪われた琉球。持ち前の激しいディフェンスから流れを引き戻し、第4クォーターはA東京をわずか8得点に抑えることに成功。いいディフェンスから流れるようなオフェンスへつなげ、63-62で琉球が逆転勝利を収めた。

 琉球を率いる桶谷大ヘッドコーチは試合後、「ゲームに入っていくなかで集中しだして、苦しい時間でも選手同士が会話できていたので、逆転につなげられました」とコメント。選手間でコミニケーションを欠かさず、チームとしての方向性を統一できたことが勝因だったと分析した。

 終盤の逆転劇で見事開幕戦勝利を収めた琉球だが、第4クォーター途中までリードを許す苦しい展開を強いられた。桶谷HCも「第3クォーターまでは我慢の展開でした」と回顧。それでも、「第2クォーターの終わり方など悪くはなかったので、我慢していけばどこかしらで流れが来ると思っていました」と慌てることなく、自分たちのストロングポイントを全面に押し出し、流れを引き寄せた。
 
 琉球は今シーズン、コー・フリッピンアレン・ダーラム小寺ハミルトンゲイリーら4選手を新たに加えた。指揮官は「個性がある選手が多いので、なにがあっても冷静に戦い続けること、その中でどうのようにチームを作っていくか」を今後の勝利のカギに挙げ、「ゲームの中で探しながら成長して、幹の太いチームにしていきます」と宣言した。

 4シーズン連続で西地区を制覇し、今シーズンは優勝への期待が高まる琉球。9年ぶりにチームへ復帰した桶谷HCのもと、今シーズンも熱い戦いを披露してくれるだろう。

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