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『B MY HERO!』
10月2日、各地でBリーグ開幕節が行われ、滋賀レイクスターズが三遠ネオフェニックスをホームに迎えた。
11人の新加入選手が加わり、昨シーズン佐賀バルーナーズを率いてB2プレーオフへ導いたルイス・ギル氏がヘッドコーチに就任。滋賀は新スタイルで開幕を迎えたが、開幕戦は立ち上がりから苦しい状況を強いられてしまう。前半は相手のオフェンスに対して有効打を打てず、次々と得点を奪われる展開に。苦境を打開すべく積極的に攻め込むが、相手の堅いディフェンスを前に得点できず35-52と大量リードを奪われて試合を折り返す。
立ち上がりに苦しみ大きなビハインドを背負って迎えた後半は、打って変わって滋賀がペースを握る。第3クォーターこそ競った試合展開となるが、第4クォーターは完全に試合を支配。激しいプレッシャーディフェンスで相手の自由を奪い、わずか8得点に抑えると、キーファー・ラベナやオヴィ・ソコを中心としたアーリーオフェンスで得点を量産。このクォーターだけで30得点を挙げる猛攻を見せ、93-83で大逆転勝利を収めた。
終盤に要所で3ポイントシュートを沈めるなどチームに勢いを与えたキーファー・ラベナは、試合後に「本当に勝ちたいという気持ちを強く表した試合だった」とコメント。強いメンタルを持ち続けたことを勝利の要因に挙げた。
ラベナはこの試合でベンチ出場ながら、11得点8アシスト3リバウンドとマルチな活躍を披露。「一番はルイスHCから指示のあったところを自分自身でもしっかり見ながら表現しようとした」というが、「自分自身が試合の流れを見ていながら、ここができるんじゃないかとか、トライすることで今日の試合は良い形で現れた」と冷静に状況を確認し、ベストの選択を下したことが自身のスタッツと勝利につながったと振り返る。
滋賀のロスターの平均年齢は25.5歳とB1では最も若い。それだけに、国際舞台で多くの経験を積んできたラベナはチームにとって大きな存在だ。ラベナ自身も「チームが若い中で、自分がしっかりプレーでこのチームをしっかり引っ張ろうという意識で戦いました」と新加入ながらチームをけん引していくという覚悟をすでに持っている。
ギルHCも「キーファーは自分たちにとってすごく重要な選手」と太鼓判を押すなど、早くもチーム内で存在感を放つラベナ。初戦は見事な逆転勝利だったが、背番号15に気のゆるみは一切ない。
「しっかり明日勝つということが大事です。その中で、今日会場でブースターの皆様が自分たちに与えてくれたようなエナジーを最初から出して、勝ちにこだわって明日やっていきたいと思っています」