2021.10.20

4連勝で勢いに乗る滋賀…京都戦は指揮官の的確な選手起用で司令塔封じに成功

今シーズンから滋賀の指揮を執るルイス・ギルHC[写真]=B.LEAGUE
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 10月16・17日、各地でBリーグ第3節が行われ、滋賀レイクスターズが京都ハンナリーズ相手に2連勝を飾った。

 第2節終了時点で3勝1敗と好スタートを切っていた滋賀。京都との「京滋ダービー」は、第1戦では終盤までもつれる一進一退の攻防を制し、84−83で辛勝すると、第2戦は第3クォーターに流れをつかみ、95−72で大勝した。

 今節滋賀の大きなテーマとなっていたのが、「京都の司令塔・鈴木達也をいかにして止めるか」だった。鈴木は第2節を終えて平均アシストが7.5とリーグでもトップクラスのアシスト数を誇っており、京都の攻撃は鈴木を起点に展開されるといっても過言ではない。そこを抑えられれば勝利に近づくため、是が非でも止めたいところだった。だが、第1戦では20得点16アシストと全く止められず、接戦まで持ち込まれた。

 続く第2戦でも、鈴木に前半だけで13得点を奪われてしまった滋賀。そこで、ギルHCは後半開始時に柏倉哲平に代えてキーファー・ラベナをスタートに抜擢。フィジカルを生かして守れる選手を増やした結果、ターンオーバーを誘発し、後半は無得点に抑えることに成功した。

 指揮官は第2戦の試合後、「前半のところで誰に得点をされたのか、そこで決められていた選手というのは、我々が絶対好きにさせたくない相手でした」と悔しさをあらわに。前半は止められなかったものの、「自分たちがやりたかったことは第3クォーターに見せることができた。ディフェンスで動きが一新されたと思います。特に鈴木達也選手に対するアプローチが良く、悪いシュートを打たせることができました」と手応えを口にした。

 的確な選手起用で相手の攻撃を遮断し、2連勝を果たした滋賀は5勝1敗で西地区首位に躍り出た。今週末の第5節からは強豪との試合が続くが、果たしてどのような戦いを披露してくれるのだろうか。

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