2021.11.04

【大阪vs茨城】大阪は連敗ストップへ攻撃面の改善と若手の奮起が不可欠

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサ vs 茨城ロボッツ(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:11月6日15時5分 第2戦:11月7日15時5分

 大阪エヴェッサは開幕からの3節すべて1勝1敗だったが、前々節に連敗を喫すると、前節は富山グラウジーズにシーズン初勝利を献上。27失点を喫した第1クォーターのビハインドは第2クォーターに挽回したものの、第4クォーターに8得点と沈黙してしまった。5人が2ケタ得点を挙げながらも、ペリー・エリスの13得点が最多。その他に得点を記録したのも2人のみと、厚い選手層をフル活用できていない印象は拭えない。

 前々節にB1昇格後初勝利を挙げた茨城ロボッツも、前節はシーホース三河に力負け。試合終盤まで食らいついていくことはできたが、最も大事な場面で三河の高いオフェンス力に屈した。その後の天皇杯3次ラウンドも2勝の後に4次ラウンド進出を賭けて富山と対峙したが、蘇りつつある富山のオフェンスを止めることができずに敗退。ここまではB1での経験の少なさが如実に表れている。西川貴之が退団するなど明るい話題を欠く今は、我慢強く戦うメンタル面の強さが求められる。

 3勝6敗と昨シーズンの強さが影を潜めている中、新戦力のザック・モーア木下誠が一定の役割を果たしている点は大阪にとって光明だ。2人とも得点以外の面での貢献が光るが、80得点をクリアしたのがまだ2試合しかないチームの状況を考えると、得点面でもインパクトがほしいところ。特に、地元出身でもある木下はそのシュート力と、特別指定選手時代も含めて4シーズン目というB1での経験値でチームを引っ張りたい。

文=吉川哲彦

■ロスター
・大阪(HC:天日謙作)
青木龍史
ケドリック・ストックマン・ジュニア ※特別指定
エリエット・ドンリー
ジャワラジョセフ
ザック・モーア
中村浩陸
橋本拓哉 ※インジュアリーリスト
竹内譲次
合田怜
カイル・ハント
ディージェイ・ニュービル
木下誠
アイラ・ブラウン
ペリー・エリス

・茨城(HC:リチャード・グレスマン)
遥天翼
福澤晃平
多嶋朝飛
チェハーレス・タプスコット
中村功平
髙橋祐二
マーク・トラソリーニ
エリック・ジェイコブセン
ハビエル・ゴメス・デ・リアニョ
平尾充庸
鶴巻啓太
谷口大智

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