2021.11.09

【京都vs富山】京都と富山による「因縁対決」は、インサイドの攻防が試合の見どころに

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

京都ハンナリーズ vs 富山グラウジーズ(@京都市体育館)
11月10日19時5分

 京都ハンナリーズが「因縁対決」と煽るように、富山グラウジーズには浜口炎ヘッドコーチやジュリアン・マブンガら“元”京都が5人。お互いの順位を考えても、負けられない一戦だ。

 西地区10位の京都は、前節でアルバルク東京に連敗し、8連敗。デイヴィッド・サイモンの欠場によってインサイドで十分な起点が作れず、さまざまな影響が出ている。攻撃では外角から仕掛ける展開が多いためにリズムが生まれず、防御ではリバウンド争いで劣勢を強いられている。ただ、そんな中でも永吉佑也の活躍は数少ない収穫だろう。途中出場でガード陣との連係から生み出したミスマッチを突き、ゴール下から味方の3ポイントシュートを呼び込むアシストを決めるなど奮闘を見せる。

 一方の富山グラウジーズは前節、川崎ブレイブサンダース戦で2連敗。順位は西地区最下位のままだ。リバウンドで競り勝ち、ジョシュア・スミス松井啓十郎らが攻め込んで主導権を握る時間帯もあったが、ミスが足を引っ張った。両日ともにターンオーバーからの失点は20以上を数えた。攻撃は開幕当初より持ち直しただけに、初勝利を挙げた大阪エヴェッサ戦のように試合後半の堅実なゲーム運びが、浮上のカギを握る。

 今節は結果次第で互いの順位が入れ替わる一戦だ。攻防のポイントは、ペイントエリアの戦いになるだろう。京都は、富山の強力なインサイドをどれだけ抑えられるか。永吉にはリバウンドも期待したい。

 対する富山はスミスやマブンガのアドバンテージをいかせるか。攻撃で押し込んで先行し、終盤にはミスを出さないよう、チームでフォローし合いたい。

文=大橋裕之

■ロスター
・京都(HC:小川伸也)
會田圭佑
ジェローム・ティルマン
久保田義章
内田旦人
満田丈太郎
秋山皓太 ※インジュアリーリスト
鈴木達也
細川一輝
加藤寿一
ジャスティン・ハーパー
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

・富山(HC:浜口炎)
小野龍猛
山口祐希
飴谷由毅
ブライス・ジョンソン
阿部友和
水戸健史
上澤俊喜
宇都直輝
松井啓十郎
ドワイト・ラモス
ジュリアン・マブンガ
晴山ケビン
ジョシュア・スミス

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