2022.02.03

河村勇輝と小川麻斗、Bリーグの舞台で同級生対決が実現「すごくうれしい」

河村(左)と小川(右)が特別指定選手としてBリーグの舞台でマッチアップ [写真]=B.LEAGUE
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 大学生として初めて対戦してから約3カ月後、特別指定選手としてBリーグの舞台で顔を合わせた。

「スケジュールを見返した時、2月のこの日に(試合が)あるのを知って、Bリーグで早速対戦できるんだと。ワクワクした気持ちがありましたけど、ビックリしましたね。(実際に)Bリーグの舞台でマッチアップできたのはすごくうれしいです。井手口(孝)先生、高校の同級生、日本中のBリーグファンの方々に見せることができたので、本当にうれしいです」

 墨田区総合体育館で行われた横浜ビー・コルセアーズとのB1リーグ第20節後、サンロッカーズ渋谷小川麻斗は福岡第一高校時代に共闘した河村勇輝とのマッチアップをこのように振り返った。

 2人は福岡第一3年次の2019年、インターハイとウインターカップで2冠を達成。2ガードの“最強コンビ”としてその名を轟かせた。小川は日本体育大学、河村は東海大学と、高校卒業後は別々の道を歩んだが、昨年11月の「第97回関東大学バスケットボールリーグ戦」で初対決が実現。そして2月2日、Bリーグで再戦の機会が訪れた。

 20-13で迎えた第2クォーター開始から小川がコートに立ち、第1クォーター途中から出場していた河村と“再会”。出場直後、マークしていた河村の前で3ポイントを成功させた。

「(彼に)負けていないというか、『自分もやれるぞ』ということをアピールできたと思います」

 SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチは「河村くんと一緒にプレーさせたら、Bリーグも盛り上がるんじゃないか。福岡第一の井手口先生も喜ぶんじゃないかな(笑)」と冗談めかして語ったが、勝敗が決していない時間帯での起用、さらに「すごく落ち着いている。本当に大学生なのかなと思うくらい素晴らしい選手」と下した評価からも、“見せ場”を作っただけではないことがうかがえた。

 その後も同じ時間帯でコートに立つ機会があり、試合を通じて小川が10分33秒の出場で5得点、河村は21分21秒の出場で13得点5リバウンド2アシストを記録。SR渋谷が横浜に99-84で快勝し、同級生対決は小川に軍配が上がった。

今シーズン2試合目の出場を果たした小川 [写真]=B.LEAGUE

 試合こそ敗れたものの、河村も同級生との対戦に満足感を示した。

「大学でマッチアップして、彼がプロレベルなのは知っていました。いずれかマッチアップするだろうと思っていたので、驚きはなかったです。けど、高校時代に一緒にやってきたチームメートなので、こういった一つ上の舞台でマッチアップできたのはすごくうれしいです」

 高校バスケットボール界を沸かせた2人が大学生になり、今度は特別指定選手として日本のプロバスケットリーグを盛り上げる。こういった対戦もBリーグならではの醍醐味なのかもしれない。

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