インハイ出場
開志国際キャプテンの
『俺のバッシュ』

今季、Bリーグ1部(B1)の勢力図に変化が生じていると感じます。上位の顔ぶれに新たなクラブが見られ、ファンにとっては面白いシーズンではないでしょうか。いずれも親会社による資金面のバックアップで選手補強が成功したことが背景にあります。
■秋田に見習いたい
昨季、西地区5位で勝率5割を切っていた島根は2位と躍進しています。開幕前に昨季シーズンMVPの金丸晃輔選手、リーグ2連覇の経験を持つ安藤誓哉選手らを獲得し、戦力が大幅に上がりました。2位は順当な結果でしょう。昨季、西地区最下位の広島も、レバンガの選手として昨季B1得点王になったニック・メイヨ選手らを加え、4位につけています。
レバンガの入る東地区では、昨季B2史上最高勝率を記録した群馬が7位と健闘しています。例年、B2から昇格してきたクラブはB1の洗礼を浴びることが多いですが、群馬はそれを見込んでしっかりと補強してきました。
選手の年俸などに充てる人件費が多いクラブは、上位争いに食い込むケースが多いです。ただ現在、東地区5位の秋田など人件費がそこまで高くなくても好成績を残しているクラブもあります。スター選手は多くなくてもチームが目指すバスケットを体現し、チーム力を上げることで十分に戦えることを証明しています。これはわれわれも見習いたい部分です。
■鍵は日本人選手の活躍
一方で西地区7位の富山、同8位の大阪と、チャンピオンシップ(CS)に昨季進出したクラブが苦戦しています。どのクラブも新型コロナウイルスの影響を受ける中、難しい戦いを強いられているシーズンとも言えるでしょう。
レバンガは現在東地区8位。CSに向け、厳しい状況です。上位浮上の鍵は日本人選手の活躍。守備はハードにやれているので、得点力の向上がポイントになってきます。(運営会社代表)