2022.03.11

<レバトーク①>山口颯斗 インカレ日本一が自信に 武者震いからスイッチ入った

秋田戦でドリブルする山口=2021年11月14日、秋田市(CNA☆アリーナ)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 自分にとって、学生時代の一番忘れられない試合は筑波大3年のときの全日本大学選手権(インカレ)決勝です。その試合に勝つことができ、初めて日本一を経験できました。あの緊張感は今でもはっきり覚えています。

 正智深谷高(埼玉県)時代も全国大会に出ましたが、3年のときは夏のインターハイと冬のウインターカップでともにベスト16止まり。プロになりたい、なれると思っていたので、大学に進んでからは学生のうちに一回は日本一になりたいという思いが常にありましたね。

■バスケットカウントを鮮明に

 3年のインカレは主力で試合に出させてもらいましたが、準々決勝の前日から気持ちが入りすぎて全然寝られなくなりました。試合前日に寝られないのは初めてで、専修大との決勝前は「やばい、眠いな」という感じでした。

 そして「これで勝ったら優勝だ」というワクワク感から、これも経験したことのない緊張と武者震いがしました。先発でしたが、試合が始まると、まったく緊張がなくなりました。スイッチが入ったんだと思います。

大学日本一が自信に

 決勝はスモールフォワードで出て、寝不足の割に調子は普通でした。チームメートがうまい選手ばかりなので、負ける気がしなかったです。自分のプレーでは、第3クオーターに速攻でガードからパスを受けてドリブルせずにレイアップシュートを決め、ファウルを受けながら得点するバスケットカウントをとった場面を鮮明に覚えています。

■「おまえには負けないぞ」

 その試合では14得点を挙げることができ、30分以上プレーさせてもらいました。日本一の瞬間はベンチにいました。試合後はもちろんうれしくて泣きましたが、終了直前に泣き始めたチームメートがいたので「泣くなよ!」と笑い合っていましたね。夜に打ち上げがあって、4年生から「次はおまえらの番だぞ」と言われたのを覚えています。

 大学では味方がミスをしたときのカバーなど、周りに目を配れるプレーが成長したと思います。高校時代はそこまで考えていなかったですが、勝つために大事な要素だと気づきました。

 あの決勝はプロで戦う上での自信になりました。自分だけでなく、当時のチームメートの何人かはBリーグでプレーしています。仲は良いですが「おまえには負けないぞ」という気持ちはありますね。

 今シーズン、レバンガ北海道を熱くする若手選手が思い出の試合やオフの過ごし方をコラムで紹介します。

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