2022.07.26

島田チェアマンが憧れのショウアップナイターに出演…まさかの試合展開にもバスケとBリーグのアピールに成功

ヤクルト対広島で『ニッポン放送ショウアップナイター』実況生中継を務めたBリーグの島田慎二チェアマン(中央)
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 7月23日、東京ヤクルトスワローズ対広島東洋カープの14回戦が明治神宮野球場で行われ、首位を走るヤクルトは3-15と大敗を喫した。この日は先発した原樹理が大乱調。広島の3番・秋山翔吾に第3号3ランを浴びると、羽月隆太郎に2点適時三塁打、続く會澤翼にも適時打を許したところで降板した。1回もたず6失点でノックアウト。後続の投手陣も打ち込まれ、被安打は「22」を記録、15失点で苦渋をなめた。

 この試合では、『ニッポン放送ショウアップナイター』の実況生中継に、Bリーグの島田慎二チェアマンが“スペシャルゲスト”として生出演。島田チェアマンにとって、中学生の頃には受験勉強をしながら聴いていたという憧れの番組への出演は、プレ−ボールから連続得点で慌ただしいスタートを切ることに……。試合の合間を縫って、独特の間合いで話を進める野球中継独特のテンポに加えて、初回から大量得点が生まれるなど、滅多に見られない試合展開もあり当初は困惑するものの、持ち前の度胸でペースを取り戻すと、実況を務める師岡正雄アナウンサー、解説の谷繁元信さんとともに、軽快なトークを披露。早い段階で勝敗が決した試合に谷繁さんが「今日は、バスケットボールの話をたくさんしましょう」と語りかけると、島田チェアマンはBリーグの魅力、アリーナスポーツの面白さ、Bリーグ将来構想などをわかりやすくプレゼンテーション。驚異的なペースで得点を重ねる広島攻撃陣の様子もしっかりと押させつつ、野球ファン、バスケットボールファンの双方が楽しむことができる放送内容となった。

 野球中継終了後、島田チェアマンは自身のnoteにて「試合は初回から広島カープが圧倒でした。何かと記録尽くめの試合となりました。おかげでたくさんバスケ、Bリーグのお話も出来たのでありがたかったです」とつづると、続けて「凄いなぁと思ったのは、記録を直ぐに出しまくる情報センター、ラジオを聴いていてどうして次から次へと記録の話が出来るの?と疑問に思っていましたが、謎が解けました。」と、野球中継を強力にサポートするスタッフの活躍に言及した。「他球場の経過を伝えるときのチャイムを押させてもらったことは嬉しかった」と触れるあたり、小さいころから親しんだラジオの野球中継の現場に立ち会えたことは、非常に思い出深い経験になったようだ。

 実況を担当した師岡アナウンサーは「序盤から試合が崩れてしまい、アナウンサーとしては非常に難しかったですし、解説の谷繁さんも、ゲストの島田チェアマンも大変だったと思います」と語ると、続けて「プライベートで呑みながら話を弾ませたい! そう思わせる島田チェアマンの人柄に、バスケットボールに対する興味が深まりましたよ」と豪快に笑った。

 他競技ファンにとってはまだまだ馴染の薄いBリーグ。日本の中でも歴史が長く、多くのファンを抱えるプロ野球ファンに対し、バスケットボールを知ってもらう機会を得ることができたのは大きな収穫だったと言えるだろう。

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