2023.01.24

ついに実現したBリーグとMリーグのコラボ…セガサミーフェニックス茅森早香選手に直撃

BBKの取材にこたえてくれたセガサミーフェニックスの茅森早香選手 [写真]=兼子愼一郎
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 サンロッカーズ渋谷が、1月18日(対信州ブレイブウォリアーズ)、20〜21日(対三遠ネオフェニックス)、Bリーグ開幕以来初となる国立代々木競技場第二体育館でのホームゲームを開催。️「YOYOGI SERIES 2023」と題し、ハーフタイムのゲスト出演やバスケットボール解説者による会場限定のトークライブなどを行った。

 20日には、麻雀プロリーグ『Mリーグ』のセガサミーフェニックスに所属する茅森早香選手がゲストとして来場。これはSR渋谷が2022年よりセガサミーグループの一員となったことをきっかけに実現したBリーグとMリーグの初のコラボで、この日は、Mリーグのファンのために用意した特別席やSR渋谷のマスコット、サンディーを交えての撮影会などを行った。

 そんな茅森選手をハーフタイムにキャッチ。初めての観戦となったBリーグについてや麻雀とバスケの共通点など、お話をうかがった。

 小・中・高校とバスケ部に所属していたという茅森選手は地元、北海道苫小牧市の選抜チームに選ばれたほどの腕前だったという。しかし、そんな茅森選手も初めてのBリーグに「皆さん背が高いので、コートがとても小さく見えました。迫力がもう全然違いますね」と興奮気味に初観戦の感想を語ってくれた。

 元々個人競技である麻雀を団体戦に進化させたのがMリーグ。「うちには負けていても明るくいこうというところがあります。なので、精神的にそれで落ち込まずにいられるかなと思っています」と、所属するフェニックスのチームカラーを教えてくれた。

「私はチーム戦の方が、気合いが入ります。Mリーグは1日2試合あるのですが、1戦目に自チームの選手が負けて自分が2試合目に入るときは、特にそうですね。『なんとかしてやろう』というような気持ちになるんです」と、Mリーグの中でもクールな打ち手で知られている茅森選手としては意外な回答。そのあたり、バスケで培ったフォア・ザ・チームの精神が今でも静かに燃えているのかもしれない。

 常に最高のパフォーマンスを発揮しなければいけないのはBリーグもMリーグも同じことだが、そのために気をつけていることを聞くと「睡眠をたっぷりとること」と答えてくれた。麻雀から離れれば、一児の母であり主婦でもある茅森選手だけに難しい面もあるのではないかと思われたが、まもなく5歳になる息子さんをはじめとする家族のサポートも受けて、「しっかり寝ないとやっぱり頭が回らないので。うまく切り替えができていると思います」とのこと。

 2018年にスタートしたMリーグは現在、5シーズン目を迎えている。オリジナル・メンバーでもある茅森選手は、「当時に比べて攻めと守りのバランスが良くなってきたと思います」と分析する。さらに「打つスピードが速くなっていますね。私は速いほうなので、その傾向はうれしいのですが、さらにスリリングなゲームを見ていただけると思っています」とリーグとしての成長に手応えを感じているようだ。

 バスケットボールも麻雀もともに競技としては長い歴史を持ちながら、新たにプロリーグを立ち上げ、これまでの常識を打ち破る挑戦を続けているのがBリーグとMリーグ。Bリーグの派手な演出にも刺激を受けたという茅森選手の今後の活躍を期待したい。

SR渋谷のマスコット、サンディーと2ショット [写真提供]=セガサミーフェニックス


取材・文=入江美紀雄

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