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1月29日、Bリーグの第20節が各地で行われ、宇都宮ブレックスは広島ドラゴンフライズとホームでの第2戦に臨んだ。試合後のコメントをクラブ公式ホームページが伝えている。
第1戦に66-72で敗れた宇都宮は、連勝が「4」でストップ。しかし、第2戦ではアイザック・フォトゥが21得点11リバウンド、比江島慎が19得点4リバウンド3アシスト2ブロック、ジョシュ・スコットが17得点8リバウンドを挙げ、81-73で広島にリベンジを果たした。
佐々宜央ヘッドコーチは試合後の会見で、「ディフェンスはやられたところもあったが意識はみんな良かった」と試合を振り返ると、比江島も「ディフェンスが1回崩れてしまったところを、オールスター明けから修正して、昨シーズンから武器にしていたディフェンスが蘇ってきた」と語り、両者ともに守備面での手応えをつかむことができたようだ。
第4クォーターでは粘りを見せる広島を相手に、比江島が9得点と存在感を発揮。エースの活躍で西地区の強豪から大きな白星を手にしたが、佐々HCは比江島が第4クォーター中盤に決めたステップバック3ポイントシュートに注目した。
「慎がステップバックで3ポイントを決める場面はこれまであまりなかったので、珍しいんじゃないですかね。ああいったシュートも決めていかないといけない時代なので、やり切っていた部分が非常に良かったと思います。また慎の進化が見られて楽しい試合でした」
「コンディションがすごく良くなってきている」と語る比江島[写真]=B.LEAGUE
比江島自身は「相手が対策してくる中でスイッチを多用してくるチームが増えています。もちろんインサイドに入れてミスマッチを突くパターンもあるんですけど、逆に僕が一対一のドライブからキックアウトや、得点を取るパターンも入れていかないと展開が重くなってしまう」と語っており、リーグのトレンドに対応するべく、ステップバックの3ポイントを新しく取り入れているという。
「正直、決め切る確率はまだまだ低いのですが、そういうパターンも入れていかないと相手も守りやすくなると思う」と話す比江島は、「足に負担がかかる技術なので、試合終盤でも決め切る脚力も意識しないといけないです。まだまだ完成はしてないのですが、試合でやっていくことが一番成長につながると思うので、今後もやっていきたい」と新たな武器の精度を高めるため、今後も積極的に狙っていく姿勢を示した。
前年王者の宇都宮だが、現在は17勝17敗で東地区の5位と苦しいシーズンを送っている。それでも、比江島は「昨年優勝したときのパターンのように得点面でチームを助けていければ、今後も上位のチームに勝てると思うので、しっかりアタックしていきたい」と力を込めた。
浮上のきっかけをつかみたい宇都宮は次節、3連敗中の新潟アルビレックスBBとアウェーでの対戦に臨む。