2023.04.27

【富山vs川崎】B1残留へ負けられない富山、ホーム最終戦で中地区優勝の川崎に挑む

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

富山グラウジーズvs川崎ブレイブサンダース(@富山市総合体育館)
GAME1:4月29日17時35分 GAME2:4月30日13時5分

 リーグ全体23位の富山グラウジーズは最後の4試合でB1残留を引き寄せられるか。前節は同24位の新潟アルビレックスBBと対戦し、GAME1を延長戦の末に77-89で落とすと、GAME2もジョシュア・スミスの欠場が響き、84-89で敗戦。ペイントエリアを攻め込まれた前日の展開から一転、12本の3ポイントシュートを被弾し、第1クォーターから劣勢に立たされた。降格マジックは「4」と危機が続く。

 ホーム最終節を迎える今節はディフェンスの立て直しが必要不可欠である。1試合平均82.6得点の川崎ブレイブサンダースは、直近5戦で90点超えが3試合と好調をキープ。81-85で迫った第26節のように接戦に持ち込みたい。スティールに長けた上田隼輔マイルズ・ヘソンが起点となることはもちろん、全員でリバウンドに徹し、セカンドチャンスの芽を摘めるか。

 対する川崎は前節、三遠ネオフェニックスとのGAME1を90-83で制し、3年ぶりの中地区優勝を決めた。ターンオーバーから21点を奪うなど、防御から攻撃への鋭さを改めて印象づけ、ニック・ファジーカスは32得点12リバウンドの大暴れ。ただ、ファジーカスが欠場したGAME2では75-91で敗戦。チームで13スティールを奪ったが、終盤に連携が綻び、ディフェンスにも響いた。

「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」に向けてチームの完成度を高めたい川崎は、相手の不安定な立ち上がりを突いていきたい。特に、前節に活躍した納見悠仁のほか、古巣凱旋の前田悟増田啓介などセカンドユニッットがチームを勢いづけられるか。また、シーズン終盤ということもあり、ブロックランキング1位に立つジョーダン・ヒース、得点ランキング2位につけるファジーカスのパフォーマンスにも注目が集まる。

文=大橋裕之

■ロスター
・富山(HC代行:高岡大輔)
小野龍猛
ファイサンバ
飴谷由毅
野﨑由之
ブライス・ジョンソン※インジュアリーリスト
水戸健史
喜志永修斗※特別指定
浦野泰斗
松井啓十郎
上田隼輔
マイルズ・ヘソン
ノヴァー・ガドソン
晴山ケビン
ジョシュア・スミス

・川崎(HC:佐藤賢次)
藤井祐眞
マイケル・ヤングジュニア
篠山竜青
増田啓介
前田悟
鎌田裕也
納見悠仁
ニック・ファジーカス
マット・ジャニング
熊谷尚也
長谷川技
ジョーダン・ヒース

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