2022.06.27

福島の神原裕司が現役引退「良いときも悪いときも走り抜けることができました!」

今シーズン限りでの現役引退を発表した神原[写真]=B.LEAGUE
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 6月25日、福島ファイヤーボンズ神原裕司が2021-22シーズンをもって現役を引退すると発表した。

 長崎県出身で現在32歳の同選手は、182センチ76キロのポイントガード兼シューティングガード。関西外語大学卒業後の2012年に兵庫ストークス(現・西宮ストークス)でキャリアをスタート。熊本ヴォルターズ群馬クレインサンダーズを経て、2018年に福島に加入した。

 2021年の1月にアキレス腱を断裂するも、復帰を果たして臨んだ在籍4年目の今シーズンは、22試合の先発を含む44試合の出場で、111得点(平均2.5得点)59アシスト(同1.3アシスト)を記録。24日に神原は自身のSNSにて、今シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 今回の発表に際し、同クラブは「2018年群馬クレインサンダーズから移籍をしてきて4シーズン。チームメート、フロント、ブースターがどれだけ彼に助けられてきたことでしょうか。試合中はどこまでもボールを追いかけ、今シーズンはB2史上初の400スティールを達成。ケガをした際には選手を鼓舞し続け、時にはチームスタッフにもなり、チームを勝利に導いてくれました。オフコートではいつも周りを笑わせ、2019年福島県内の広い範囲が被害に遭った台風19号の際には、炊き出しができないかと志願し、チームで避難所へ駆けつけました。そんな神ちゃんの熱い情熱に惹かれた方も多かったと思います。全国の神ちゃんファンとともに彼が決断した第二の人生にエールを送りたいと思います。ありがとう神ちゃん」と感謝のコメントを寄せた。

 神原は現役引退にあたり、クラブ公式HPを通して以下のようにコメントしている。

「今シーズンをもってプレーヤー神原裕司としてのバスケ人生は終わりです。良いときも悪いときも応援していただいたからこそ走り抜けることができました!! 兵庫ストークスに始まり、熊本ヴォルターズ群馬クレインサンダーズ、そして福島ファイヤーボンズ。4チームでプレーができ、いろんな人と出会い、いろんな別れという経験が僕を成長させてくれました。

 この決断に悔いがないと言ったら嘘になります。ただ、ケガで身体がいっぱいいっぱいなのはあります。こんな僕を引っ張ってくれた先輩方、こんなわがままな僕についてきてくれた後輩、そして指導してくれたコーチ、ケガばかりの僕をケアしてくれたトレーナーさん、バスケをやる上で欠かせないスポンサーさん、本当にほんとーにありがとうございました。バスケをすることしか取り柄のない僕は、これからサポートする側へいきます。ぶくぶく太らない様にトレーニングだけはやるつもりですが周りから見て太ってたら教えて下さいね♪

 プロ生活10年、バスケ人生、約25年! サッカーがやりたいのに、兄がやってたバスケ部に入れと言われたあの日からバスケ人生は始まりました。小さい頃はサッカーがやりたいのにと思いながらやってたバスケ。でも、今となっては少しだけ兄に感謝します。そして、いちばん大変な思いをさせた親。長崎から福岡の高校に行かせてくれて、すぐ交通事故にあったり、プロになって両アキレス腱断裂。毎年の様にある脳震盪。たくさん心配かけました。でもプロとしてやってこれたのはあなた方、両親のおかげです。本当にありがとう。

 長くなりましたが、まだまだ伝え切れないことがたくさんありますがさすがに長すぎるのでやめときます。本当にバスケをしててよかった。関わってくれたみんなありがとう。感謝しています。またプレーしたくなったらまた戻ってきますね!笑 今までまことにありがとうございました。また笑顔で会いましょう♪」

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