2023.05.10

【A千葉vs長崎】B1最短昇格がかかる両者…長崎の3ポイントシュートは火を噴くか

プレーオフセミファイナルでアルティーリ千葉と長崎ヴェルカが激突 [写真]=B.LEAGUE
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

アルティーリ千葉vs長崎ヴェルカ(@千葉ポートアリーナ)
GAME1:5月12日19時 GAME2:5月13日17時 GAME3:5月14日17時 ※2戦先勝方式

 第1シードで「日本生命 B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2022-23」に進んだアルティーリ千葉は、青森ワッツを連勝で下してセミファイナル進出。GAME1は第1クォーターで33-9と大差をつけ、その後も攻守に手を緩めることなく、最後は36点差まで開く圧勝だった。それに比べるとGAME2はやや苦戦し、実質的に8人でローテーションしたが、第3クォーターの29得点で一気にリードを広げて事なきを得た。

 一方の長崎ヴェルカも、熊本ヴォルターズとのクォーターファイナルは連勝。終始3ポイントシュートが不発だったGAME1は前半に17点ビハインドを背負う苦しい展開だったが、後半はジェフ・ギブスを中心にディフェンスで主導権を握り、得意の速攻を繰り出して3点差でかわす形となった。GAME2も第3クォーターまでは接戦ながら、終盤にマット・ボンズがたたみかけて第4クォーターは32得点。2戦ともにターンオーバーがかさむ重い展開を我慢強さでしのいだ印象だ。

 B3からの昇格組同士で、どちらかがB1への最短昇格を決めるこのカードは、1試合平均得点で長崎が1位、A千葉が2位というB2で最もオフェンス力のある顔合わせでもあるが、1試合平均失点もプレーオフ進出8チームの中では長崎が最多、それに次ぐのがA千葉であり、乱打戦になることも予想される。カギになるのは、長崎が3ポイントシュートの精度を取り戻せるかどうか。クォーターファイナルで13本中2本成功にとどまったジョーダン・ヘディングの復調には、特に期待がかかる。

文=吉川哲彦

■ロスター
・A千葉(HC:アンドレ・レマニス)
木田貴明
小林大祐
紺野ニズベット翔
藤本巧太
岡田優介
杉本慶
レオ・ライオンズ
鶴田美勇士
大崎裕太
ブランドン・アシュリー
大塚裕土
イバン・ラベネル

・長崎(HC:前田健滋朗)
松本健児リオン
小針幸也
山本エドワード
狩俣昌也
マット・ボンズ
パブロ・アギラール
ディクソンジュニアタリキ※インジュアリーリスト
高比良寛治
ジョーダン・ヘディング
近藤崚太
野口大介
ウィタカケンタ
ジェフ・ギブス
榎田拓真
山崎凜

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