2016.12.20

男子ウインターカップ注目校④山形南高校「総体ベスト4の実績を引っ提げ、19年前の再現を」

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 山形南高校(山形県)は、今夏のインターハイで躍進を果たしたチームの1つだ。これまで全国の舞台には何度も顔を出し、19年前にはガード佐藤稔浩と200センチのセンター伊藤和哉を擁してウインターカップ準優勝の好成績も記録しているが、それ以外に特筆すべき結果は残せておらず、ベスト4に名を連ねた今夏は久しぶりに脚光を浴びることとなった。

 191センチのセンター斉藤諒馬を除くと、チームの最高身長は180センチ。今大会の上位進出が期待されるチームの中ではひと際小さい部類に入るが、その分、鍛えあげられた脚力を攻守に活かす。ディフェンスで足を動かし、ボールを奪って素早く速攻に転じる「堅守速攻」が持ち味だ。キャプテン樋口雄気を筆頭にアウトサイドシュートの確率も高く、センターの斉藤も積極的に外から狙う。

 初戦は正智深谷高校(埼玉県)と初芝橋本高校(和歌山県)の勝者と対戦。山形南のブロックは古豪、土浦日大高校(茨城県)や八王子学園八王子高校(東京都)、インターハイベスト8と進境著しい北陸学院高校(石川県)などがひしめく激戦区。どのチームが上がってきてもおかしくない中、山形南はインターハイベスト4の地力を見せることができるか。

文=吉川哲彦

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