2016.12.29

「100点取られても101点取る」“超オフェンス型”の東山が福岡第一へのリベンジを期す

岡田侑大やカロンジ・カボンゴ・パトリックを擁する東山が福岡第一に挑む [写真]=大澤智子
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 さあ、いよいよ大一番だ。本日のウインターカップ男子決勝の対戦カードは福岡第一高校(福岡県)対東山高校(京都府)となった。

 キャプテンの岡田侑大、留学生センターのカロンジ・カボンゴ・パトリックという2大エースを擁する東山は、現総監督の田中國明氏が指導していた頃の福岡大学附属大濠高校(福岡県)、川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞らを輩出した藤枝明誠高校(静岡県)などに続き、久しぶりに全国上位に現れた“超オフェンス型”のチームだ。もちろんディフェンスの策も持っているが、ある程度やられても仕方がないし、うまく止められたら次のオフェンスで絶対に点を取るということを徹底している。自身も東山の大エースとして活躍し、洛南を破ってウインターカップに出場した大澤徹也コーチは「相手に100点取られるならうちは101点取る」と、あくまでもその攻撃力で押しきるスタイルを選手たちに伝えてきた。

「相手のポイントゲッターを止めようとして失敗してダメージを食らうなら、切り替えてうちのバスケットをやる。それがうちのチームには合っているんだと思います」

 準決勝の北陸学院高校(石川県)はインターハイや国体、練習試合で今季3回対戦している相手。チームには大倉颯太というエースがいるが、マッチアップした岡田は大倉のボールを長く持つ1対1に一切付き合わず、パトリックや山内佑真にパスを出し、空いたら攻めた。それでも結果24得点の活躍だ。

「そこでムキになって同じように攻めたら相手の思うツボ。先生に何度も『我慢しろ』と言われて我慢しました」(岡田)

 インターハイ決勝では前半13点のリードを奪っていたが、第3ピリオドに福岡第一の速攻に付き合ってリズムを崩し、逆転負けを喫した。「夏はビハインドで戦う経験がなかったけれど、今回は北陸高校(福井県)戦でしっかり我慢ができました。今大会は相手に合わせずこちらのバスケットができると思います」(大澤コーチ)

 福岡第一の重冨周希、友希ツインズの仕掛ける高速バスケットに対し、東山はあくまでハーフコートオフェンスでどっしりと構えるつもりだ。「もう絶対負けたくない」と鼻息も荒い35歳の指揮官と、「(この試合は)自分が積極的に攻めていく」とクールに語ったエース。自分たちがプライドを持って作りあげてきたスタイルで”最強”を証明できるか。本日正午、真の日本一を決める戦いが始まる。

文=青木美帆