2017.12.13

ウインターカップ男子注目校(2)帝京長岡高校(新潟県)「優勝候補筆頭。インサイドアタックは全国屈指の破壊力」

インターハイでは準決勝敗退。帝京長岡が冬の頂点を目指す [写真]=山口剛生
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12月23日から29日の期間、東京体育館において、「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会(国体)とともに高校バスケットボール界の三大タイトルであり、ウインターカップは高校最後の王座を争う大会でもある。そして、昨年9月からBリーグが始まったと言えども、高校最後の栄冠を争うこの大会が、国内で最も人気があるバスケットボールコンテンツと言っても過言ではない。バスケットボールキング編集部では今大会で注目すべき5チームをピックアップした。
 
■(2)帝京長岡高校(新潟県)

 インターハイ準決勝では福岡大学附属大濠高校(高校総体1/福岡県)と4度の延長戦を戦い、87-89と最後に力尽きた。横地聖真(1年)に2度にわたるブザービーターを喫したことは不運だったとしか言えないが、勝利を収めるチャンスは何度もあった。柴田勲コーチは激戦を戦い抜いた選手たちを気遣いつつも、「根負けしたわけではないけれど何かが足りなかった。客観的に見たら根気強さや勝ちにこだわる執念が弱かったのかもしれない」とコメント。詰めの甘さを突かれたこの試合の教訓をしっかりと活かし、新潟県予選では全国屈指の実力者、開志国際高校に1点差勝利。見事ウインターカップの切符を勝ち取った。

 4度の延長戦でも大きな衰えが見えなかった、徹底して鍛えられたディフェンス力。そしてポイントガードの祝俊成(3年)を経由してのブラ・グロリダ(3年)、ティレラ・タヒロウ(3年)のインサイドアタックは全国屈指の破壊力を持つ。

 スタメンを務め、福大大濠戦では60分間コートに立ち続けたシューターの池田大雅(3年)が、受験勉強を理由にチームを離れたことは大きな誤算だったのかもしれないが、代わりにスタート起用されるようになった佐野翔太(3年)も遜色ない働きを見せている。開志国際との激戦を制した自信を糧に、祝、佐野、小林大幹(3年)らが積極的に得点を狙い、キャプテンの五十嵐平(3年)がチームをしっかりまとめられれば、間違いなく頂点に駆けあがれるチームだ。

文=青木美帆

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