2018.02.12

【関東新人戦レポート】フレッシュな顔ぶれとなった男子、ベスト4に勝ち進んだ4校をピックアップ

ベスト4に残った正智深谷高校、八王子学園八王子高校、土浦日本大学高校、八千代松陰高校(左から)[写真]=青木美帆
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 2月10日、「第28回関東高等学校バスケットボール新人大会」第1日目が男子は宇都宮市の清原体育館、女子は小山市の白鷗大学体育館にて開催された。

 男子は実践学園高校、船橋市立船橋高校、日本航空高校といったウインターカップ出場校が予選で姿を消し、フレッシュな顔ぶれとなった。延長戦にもつれこんだ県立宇都宮工業高校vs日本体育大学柏高校(104-92で日体大柏が勝利)、残り数秒まで勝敗がわからなかった八王子学園八王子高校vs桐光学園高校(75-74で八王子が勝利)など、2面のコートでは冷えきった会場の温度が上がるような熱戦が繰り広げられた。

 ここでは、初日のダブルヘッダーを勝ち抜き、今大会のベスト4へ駒を進めた4校を紹介する。

■正智深谷高校(埼玉1位)

 正智深谷は勝山大輝、渡部琉以外のメンバーは昨年度の試合経験がほとんどないが、指揮官が驚くほどにまとまりのある戦いぶりを見せている。昨年、勢いのある飛び込みリバウンドが光った勝山は、キャプテンとしてチームを鼓舞しつつ、変わらず献身的なプレーに専心。ケガで長らくチームを離れた渡部もその運動能力の高さを大いに発揮している。

■八王子学園八王子高校(東京1位)

 八王子は昨年の主力がほぼ残った。例年はアウトサイドシュートとポストプレーで得点を重ねるイメージが強いが、今年は遠藤涼真、鴇田風真、木村圭吾らがアグレッシブにドライブを仕掛ける戦いぶりが目立っている。

■土浦日本大学高校(茨城1位)

 土浦日大はスーパーエースの高原晟也が抜け、新しいオフェンススタイルを1から作っている最中。2回戦の県立厚木東高校戦は前半苦戦したが、第3クォーターに仕掛けた3-2ゾーンをきっかけに息を吹き返し、80-69で勝利。196センチの吉田崇紘と199センチの細割駿佑が左右のウイングを守るゾーンは破壊力抜群だ。

■八千代松陰高校(千葉1位)

 市立船橋に県大会で快勝し、今大会も4強に食い込んだ八千代松陰は、今大会の台風の目。工藤貴哉、松岡龍磨、梶本賀一ら付属中で全中を経験した選手が多く持ち上がり、満を持して上位進出を果たした。磯脇佑真、松井裕也を中心としたチームプレーで、今後、強豪校相手にどう立ち向かうかに注目したい。

 なお、11日に行われた準決勝、決勝戦では、準決勝で八千代松陰を4点差で退けた土浦日大が、正智深谷との決勝戦を79-77で制し優勝を果たした。

■最終順位
優勝 土浦日大高等学校(茨城1位)
準優勝 正智深谷高等学校(埼玉1位)
第3位 八王子学園八王子高等学校(東京1位)・八千代松陰高等学校(千葉1位)

写真・文=青木美帆

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