2018.05.04

高校バスケの強豪が集う能代カップが今年も開幕! 能代工業が3年ぶりに勝利!!

31回目の能代カップが開幕。大会考案者の故加藤廣志氏の遺影が選手たちを見守る[写真]=青木美帆
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 5月3日、高校男子バスケットボールの交流戦、「第31回能代カップ 高校選抜バスケットボール大会」の第1日が、秋田・能代市総合体育館で開催された。

 能代カップは、58回の全国優勝を誇る秋田県立能代工業高校(秋田県)をホストチームとし、全国の強豪が腕試しを行う交流戦。今年の男子戦は昨年度のウインターカップ優勝の明成高校(宮城県)、準優勝の福岡大学附属大濠高校(福岡県)を筆頭に船橋市立船橋高校(千葉県)、中部大学第一高校(愛知県)、洛南高校(京都府)が参加。女子戦は地元高校を中心に5チームが集まった。

 今年3月、大会の考案者で、監督として「強豪・能代工」の礎を作り上げた加藤廣志氏が逝去。同じく3月に、長きにわたって能代工業と覇権を争ってきた福大大濠の田中國明総監督も亡くなり、今大会は両氏への黙とうから開幕した。

 オープニングゲームとなった能代工業vs市立船橋は、能代工業が86-72で勝利。能代工業の選手、関係者、そして会場に詰めかけたファンたちは、実に3大会ぶりとなる能代カップの白星に、大いに沸いた。

ホストチームの能代工業が昨夏の総体覇者、福大大濠に挑んだ[写真]=青木美帆

 能代工業は、昨年6月より、同校OBで日立サンロッカーズ(現SR渋谷)、アースフレンズ東京Zなどでヘッドコーチを務めた小野秀二氏がアソシエイトコーチに就任。今大会はアシスタントコーチとして采配をとっている。

 第6試合で対戦した福大大濠は、キャリア、サイズともに大きな開きがある相手。能代工業は第1ピリオドから12-22と出遅れ、最大15点リードを奪われるが、お家芸のフルコートプレスやルーズボールから中山玄己の3ポイントが効果的に決まり、試合時間残り30秒を切って1ゴール差まで詰め寄る。最後は福大大濠の横地聖真にフリースローを献上し70-74で敗れたものの、大健闘を見せた。

 各試合の結果は以下の通り。

◆男子
能代工業高校 86-72 市立船橋高校
洛南高校 76-66 福大大濠高校
明成高校 101-81 市立船橋高校
中部大学第一高校 98-81 洛南高校
福大大濠高校 74-70 能代工業高校

◇女子
八戸学院光星高校 74-61 能代松陽高校

大会ホームページ
https://ncup.snowland.net/2018/

大会は5月5日まで開催される。

文・写真=青木美帆

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